「ヤドリギ(宿り木)」という植物をご存知でしょうか。
「ヤドリギ(宿り木)」は、日本や中国が原産であり、ヤドリギ科ヤドリギ属の半寄生常緑低木です。
2月〜4月にかけて黄色の花を咲かせ、開花前の11月?2月に実をつけます。
1番の特徴は、ほかの樹木の枝や幹に寄生して生長するということです。
樹木の上の方に鳥の巣のような丸い形状で寄生しており、半分宿主から栄養をもらい、もう半分は自力で光合成をしています。
今回は「ヤドリギ(宿り木)」の花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「ヤドリギ(宿り木)」の花言葉
「ヤドリギ(宿り木)」の花言葉は、基本的には「忍耐」「困難に打ち勝つ」という意味が有名です。
色彩の少ない冬でも、緑を輝かせ、生命力を感じさせる「ヤドリギ(宿り木)」にぴったりなイメージの意味です。
また、「キスしてください」という意味もあります。
生命力があり神秘的な「ヤドリギ(宿り木)」に、少し可愛らしさも感じさせてくれる意味ですね。
「忍耐」
「忍耐」と聞くとあまりポジティブなイメージがないかもしれませんが、自分の怒りなどのネガティブな感情を制御できるという意味で、古代ギリシアで重んじられた四元徳の1つとされています。
自分の感情がコントロールできて、人徳のある人に贈るといいでしょう。
「困難に打ち勝つ」
苦しい環境や逆境でも、挑戦して努力している相手に激励の気持ちを伝えたい時におすすめです。
「キスしてください」
片思いの相手にロマンチックに告白したい時にぴったりです。
「ヤドリギ(宿り木)」の花言葉の由来
「キスしてください」という意味は、ヨーロッパのある風習が由来とされています。
昔からヨーロッパでは「ヤドリギ(宿り木)」は神聖な樹とされており、クリスマスツリーに「ヤドリギ(宿り木)」の枝を飾る習慣がありました。
そして、クリスマスの夜に「ヤドリギ(宿り木)」の下に立っている女の子にはキスしてもいい、という言い伝えもあるのです。
このことから付けられた意味だとされています。
クリスマスの夜に「ヤドリギ(宿り木)」の下に立ち、想いを寄せる男性が現れるのを待つなんてロマンティックですよね。
この言い伝えから、「ヤドリギ(宿り木)」の木の下でキスしたカップルは幸せになれるという風習が根付きました。
現在では、クリスマスにカップルがキスしたり結婚を誓う、幸せの象徴とされています。
「ヤドリギ(宿り木)」の豆知識
「ヤドリギ(宿り木)」はキリスト教とも関りがあるとされています。
「ヤドリギ(宿り木)」はもともと大木だったため、キリストの十字架の材料に使われてしまいました。
そのことを嘆き恥じた「ヤドリギ(宿り木)」は、ほかの木に寄生する小さな木に姿を変えたと言われています。
まとめ
「ヤドリギ(宿り木)」は花言葉や、まつわる言い伝えも素敵なものばかりです。
花言葉をお調べの際はぜひ参考にしてください。