「ヤコウボク(夜香木)」はナス科キチョウジ(ケストルム)属の常緑低木です。
主に花の姿や香りを楽しむために栽培される種で、名前の通り夜になると強い香りを放つという特徴があります。
これは夜になると花が開くことによるもので、この性質から「ナイトジャスミン」や「レディ・オブ・ザ・ナイト」と呼ばれることもしばしば。
なお花は白〜淡い緑色をした星形のもので、大きさは2〜2. 5cmほど。
開花期は6〜11月です。
花の香りはフルーティーでありながらスパイシーな要素もある、上品なものであると評されています。
「ヤコウボク(夜香木)」の花言葉
「ヤコウボク(夜香木)」の花言葉は「高貴な心」です。
花言葉の由来については不明ですが、その上品な香りや花の整った形などからきている可能性が考えられます。
また「ヤコウボク(夜香木)」は、一般的にはギフトとして扱われることはありません。
なぜなら香りが非常に強いからです。
「ヤコウボク(夜香木)」の豆知識
「ヤコウボク(夜香木)」の原産地は西インド諸島です。
温暖な地域の花なので暑さには強く、寒さには弱い傾向にあります。
また丈夫なうえに病気や害虫にも強いので、冬にさえ気を付ければ日本でも簡単に栽培することができるでしょう。
鉢植えにして冬の間は室内に取り込むようにすると冬越しが楽になります。
ただし香りが非常に強いので、栽培する前に家族に「ヤコウボク(夜香木)」の香りが苦手な人はいないか確かめておいた方が良いでしょう。
ちなみに「ヤコウボク(夜香木)」は香水やアロマオイルなどとして利用されることもあります。
また同じナス科キチョウジ(ケストルム)属の仲間に昼香木(チュウコウボク、ヒルザキヤコウボク)というものがありますが、こちらもまた花の姿や香りを楽しむために栽培される種です。
「ヤコウボク(夜香木)」と比較すると花は白く丸い形である、花が昼も夜も咲き続けるという違いがありますが、香りが強いという点は共通しています。
まとめ
「ヤコウボク(夜香木)」はナス科の低木です。
香りの強い花が夜にだけ開くという特徴があり、「ナイトジャスミン」という名前で売られていることもあります。
花の色は白〜淡い緑色で、花の形は星形。
花言葉は「高貴な心」でその由来は不明ですが、室内に置けば部屋を上品な香りで満たしてくれるでしょう。