万葉集では最も多く歌に詠まれ、古くから日本人に愛されてきた「ハギ」。
なかでも「ミヤギノハギ(宮城の萩)」は1mほどの高さに成長し、細くしなやかな枝を豊かに茂らせるため園芸家に特に好まれる品種です。
マメ科ハギ属の落葉低木で、日本や中国が原産です。
今回はそんな「ミヤギノハギ(宮城の萩)」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「ミヤギノハギ(宮城の萩)」の花言葉「思案」
「ミヤギノハギ(宮城の萩)」独自の花言葉はありませんので、「ハギ(萩)」の花言葉がそのまま使用できます。
「ハギ」の花言葉は「思案」。
「ミヤギノハギ(宮城の萩)」の優美に枝垂れる木の姿は、俯いてなにかを「思案」しているかのように見えます。
考え事がある人は「ミヤギノハギ」の花を見ながら散歩してみてはいかがでしょうか。
濃紫の愛らしい花があなたの「思案」にそっと力を貸してくれるかもしれません。
「ミヤギノハギ(宮城の萩)」の花言葉「内気」「内気な愛情」
「ハギ(萩)」の花言葉には「内気」や「内気な愛情」というものもあります。
豊かに茂る葉や枝が内面を覆い隠しているように見えること、古来「ハギ」の優美さが女性や妻の象徴として歌われてきたことから付けられました。
他の季節より人恋しくなる秋に、ほろほろと涙のような露をこぼす「ハギ」は日本人の心に訴えかけるものを持っています。
万葉の歌人のように、あなたの思いを「ミヤギノハギ(宮城の萩)」の枝と共に告げてみてはいかがでしょうか。
「ミヤギノハギ(宮城の萩)」の花言葉「柔軟な精神」
「ミヤギノハギ(宮城の萩)」の嫋やかでありつつ強靭な姿から「柔軟な精神」という花言葉も付けられました。
嵐に激しく煽られても「ハギ」のしなやかな枝は折れることなくまた立ち上がる強さを持っています。
少し心が疲れてしまったときは、「ハギ」の包み込むように広がるおおらかな姿を見つめてみてはいかがでしょうか。
きっとあなたに心落ち着くひとときを取り戻してくれますよ。
まとめ
「ミヤギノハギ(宮城の萩)」は一つの枝につく花の数が多く、長く枝垂れる姿が美しいので萩まつりなどでよく見ることができる品種です。
その名前から宮城県の県花になっており、宮城県の県章も「ミヤギノハギ」の丸い葉っぱを図案化したもの。
今年の秋は歌枕に読まれた宮城野へ「ミヤギノハギ」を眺めに出かけてみませんか。