「ミナモトソウ(源草)」はバラ科キジムシロ属の多年草です。
「ミツモトソウ」という別名で呼ばれることもよくあります。
これらの名前の由来は水源(みずもと)であると言われており、言葉のイメージ通り山中の沢沿いや水辺などで見られる可能性が高い野草です。
人との関わりはほとんどなく、食用や薬用にされることもなければ栽培されることもないうえ、市場での取り扱いもありません。
開花期は7〜8月で、花は大きさ1〜1. 5cmほどの小さいものです。
色は黄色で、丸い花びらを5枚持ちます。
「ミナモトソウ(源草)」の花言葉
「ミナモトソウ(源草)」の花言葉は「可能性を秘めた」「笑顔を見せて」「静かな勇気」です。
花言葉の由来については、残念ながら何も分かっていません。
そのうえ一部地域で絶滅危惧種に指定されているような珍しい花であるということもあり、贈り物にはしない方が良いでしょう。
しかし山中で歩き疲れた時、そのかわいらしい花に「笑顔を見せて」と「静かに勇気づけられる」ことが、もしかするとあるかもしれません。
「ミナモトソウ(源草)」の豆知識
「ミナモトソウ(源草)」の原産地は日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮半島、中国、ロシアなどであると言われています。
京都府、山口県、徳島県などでは絶滅危惧Ⅰ類、山形県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されていることもあり、分布域の広さに反し見かける機会は少ないでしょう。
またよく似た仲間であるエゾノミツモトソウとは混同されることがあります。
こちらはバラ科キジムシロ属であるものの一年草あるいは二年草で、原産地はヨーロッパです。
日本をはじめニュージーランドや北米地域で野生化しており、「ミナモトソウ(源草)」同様の黄色く小さい花を付けます。
しかし葉の付き方や萼片の様子に少々の違いがあり、それで見分けることが可能です。
ちなみに北海道のエゾノミツモトソウは、かつては在来種であると考えられていました。
まとめ
「ミナモトソウ(源草)」はバラ科の多年草で、「ミツモトソウ」とも呼ばれます。
人との関わりがほとんどない野の花で、夏になると小さく黄色い花を咲かせるのが特徴です。
花言葉は「可能性を秘めた」「笑顔を見せて」「静かな勇気」。
花言葉の由来は不明ですが、いずれもポジティブで少しユニークなものであると言えます。