「マトリカリア(ナツシロギク)」はキク科ヨモギギク属の多年草です。
漢字表記の「夏白菊」が示すように、真っ白な花を夏(5~7月)に付けるのが特徴。
またたくさんの花が寄り集まって咲くのも特徴で、花の大きさは1~2cmほどと大きくないにもかかわらず迫力があります。
花の形は同じキク科の仲間であるカモミールに近いものが基本ですが、八重咲きやポンポン咲きの品種もあります。
加えて黄色の花を付ける品種もあるようです。
「マトリカリア(ナツシロギク)」の花言葉
「マトリカリア(ナツシロギク)」の花言葉は「集う喜び」「鎮静」です。
「集う喜び」は花が寄り集まって咲く様から来ています。
一方、「鎮痛」は「マトリカリア(ナツシロギク)」が薬草として用いられてきたことに由来します。
効果は高熱、頭痛、炎症、月経困難の改善など。
またその効果ゆえ、英語では「Feverfew(フィーバーフュー、Feverは熱、fewは少ないの意)」とも呼ばれてきたそうです。
今では鑑賞用のものを「マトリカリア」、薬用のものを「フィーバーフュー」と呼び分けることもあるとか。
「マトリカリア(ナツシロギク)」の豆知識
「マトリカリア(ナツシロギク)」はヨーロッパ原産の花です。
日本の高温多湿な気候には合わないためか一年草や二年草として紹介されることもありますが、適切な環境を整えてやれば日本でも夏越しや冬越しが可能。
しかしそういったことを考えなければ、栽培の難易度はそう高いものではありません。
また巷では「フィーバーフュー」の名前で本種を使ったハーブティーやサプリなどが売られていますが、子宮への刺激が強いので妊娠中の方は使用を避けた方が良いでしょう。
加えて観賞用のものを薬用にするのも薬用成分が少ないということであまり好ましくないとされます。
一方、最近の研究では男性の脱毛症を改善する効果がある可能性が示唆されているようです。
まとめ
「マトリカリア(ナツシロギク)」はカモミールのような花を付けるキク科の多年草です。
薬用とされることもあり、高熱、頭痛、炎症、月経困難の改善といった効果があります。
花言葉は「集う喜び」と「鎮静」。
「集う喜び」は花が寄り集まって咲く姿から、「鎮静」はその薬効から来ています。
また巷では「マトリカリア(ナツシロギク)」を使ったサプリやハーブティーなどが売られていますが、薬用にする場合は「フィーバーフュー」と呼ばれることが多いようです。