「ヘビノボラズ(蛇不登)」は、メギ科メギ属の落葉樹です。
日本固有種で、本州と九州に分布し、湿地付近の温暖な痩せた土地に生育します。
花は直径6mm程で、6枚の黄色い花弁がつきます。
花期は5月から6月です。
今回は、「ヘビノボラズ」の花言葉について解説します。
「ヘビノボラズ(蛇不登)」の花言葉
「気むずかしさ」といいます。
「ヘビノボラズ」は葉の付け根に棘があり、果実や花を不用意に摘もうとすると痛い目を見ます。
そんなところから付いた花言葉です。
もっとも、人間に置き換えれば、自分が傷つけられればやり返すのは当たり前で、それを気難しいとは勝手な言いぐさではあります。
悪口になってしまうので、本当に気難しい人へ贈っても良い結果にはなりません。
関係が浅い相手には気難しい態度を取る、ごく親しい友人に贈るなら良いでしょう。
性能は高いけれどピーキーで、上手く扱わないと大したスピードが出せないオートバイの商品イメージには合います。
複雑で正しい方法以外ではまず開けられない錠前のパッケージデザインにも向きます。
創作で気難しい人の象徴として、庭木などに描写しても合うでしょう。
人に付け込まれる事が多い時、スマホの待ち受けにして、自分の言動を意識するのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、常にフレンドリーで、怒るポイントも分かりやすい人です。
また、どう接しても怒らない気弱な人にも合いません。
但し、こういう人は、溜め込んだ末、最後の一押しした人に反撃をぶつける事があります。
その予兆も分かり難いため、ある種気難しいとも言えます。
いずれにせよ、不当に相手を蔑む行為は、自分の品位を著しく下げるので止めましょう。
「ヘビノボラズ(蛇不登)」の豆知識
「ヘビノボラズ」は、そのトゲの痛さでヘビが登ろうとしても登れない、というイメージから付いた名です。
実際にヘビが登れないかというと、トゲ以前にヘビが巻き付いて登れるような太さの幹には育たない低木です。
少なくとも人は触るのを嫌がるため、生け垣などに利用される事はあります。
他の用途としては、生薬があります。
メギ属は木部にアルカロイドを含み、目の病気である結膜炎の時、洗眼薬として用いられました。
他に殺菌や、食欲増進などの作用があるとされます。
まとめ
「ヘビノボラズ」は、花も果実も可愛い植物です。
花言葉を知れば、その不穏さからトゲを察知する事も出来るでしょう。
花との付き合い方も教えてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。