江戸幕府の徳川家の「葵の紋」として有名な、「フタバアオイ(二葉あおい)」は、ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草です。
特徴的なハート型の葉をつけ、花は淡紅紫色から淡紅色で、花期は3月から5月です。
今回は、「フタバアオイ」の花言葉について解説します。
「フタバアオイ(二葉あおい)」の花言葉
「細やかな愛情」といいます。
葉がハート型である事と、そこに細かな葉脈が入り模様を作る事から付いた花言葉です。
所作のいちいちに愛情が感じられる配偶者へ贈るのに向く花言葉です。
愛情深い友人にも向きます。
様々なサービスが行き届いたホテルのイメージとしても使えます。
部屋に飾り、何事にも愛情深く接するよう心がけるのも良いでしょう。
この花言葉が向かないのは、愛情表現が不器用な人です。
一概に悪い訳ではありませんが、意味は合いません。
また、「あなたのため」と言いつつ、重箱の隅を突くように指摘する人にも向きません。
「あなたのため」と断りを入れなければならないのは、素直に解釈すると愛情には見えない為です。
仮に多少の愛情が含まれていたとしても、細やかさに欠けるやり方です。
「フタバアオイ(二葉あおい)」の豆知識
「フタバアオイ」は「双葉葵」とも書かれ、「アオイ」の仲間のように感じますが、科から違う別種です。
一部のアオイ属と葉の姿が似ている事から付いた名です。
そのアオイに似た葉が、向かい合って付く事から付いた名です。
水戸黄門の印籠でも知られる徳川家の家紋ですが、こちらは「三つ葉葵」と呼ばれます。
別の種類かと思ってしまいますが、単に「フタバアオイ」の葉を3枚組み合わせて作ったという意味で、「ミツバアオイ」という植物はありません。
一方、「立ち葵」という家紋がありますが、こちらもアオイ科の「タチアオイ」ではなく、「フタバアオイ」を組み合わせた図案です。
これらの源流を辿ると、「フタバアオイ」が京都の「賀茂神社」の神紋に用いられ、その縁者が家紋に使うようになったという説に辿り着きます。
神紋になったのは、「フタバアオイ」が神事に使われた為です。
賀茂神社の葵祭りでは、天に向かう「カツラ(桂)」と、地を這う「フタバアオイ」が用いられます。
「アオイ」を「あふ(会う)」「ひ(神様の力)」と解釈して、天と地を引き合わせる祭事の象徴としたのです。
まとめ
「フタバアオイ」は特徴的な葉を持つ植物です。
花言葉を知り、興味を深めればその歴史にも触れられるでしょう。
花を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。