卵型の柔らかなオレンジ色の実で人気の「ビワ(枇杷)」。
別に「モモクリ三年カキ八年ビワは早くて十三年」等とも歌われ、実がなるまで時間がかかる植物としても知られています。
日本や中国を原産国とするバラ科ビワ属の常緑高木で、楽器の琵琶に似ているのが名前の由来とも言われます。
今回はそんな「ビワ(枇杷)」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「ビワ(枇杷)」の花言葉「治癒」「温和」
「ビワ(枇杷)」の花言葉のひとつめは「治癒」「温和」です。
この花言葉からも解る通り、「ビワ」はもともと薬用として活用されていました。
「ビワを庭に植えると病人が絶えない」という話も、もともとは薬効成分の高いビワを得ようと病を得た人が集まって来ることが基になっています。
しかし、「ビワ」の薬効成分は葉や種に含まれる「アミダクリン」という成分によるもの。
この「アミダクリン」には確かに沈痛成分があるのですが、消化の際に猛毒の青酸(シアン化水素)に変わることが分かっています。
くれぐれも誤って種や葉を食べないようにしてください。
「ビワ(枇杷)」の花言葉「内気」「静かな想い」
甘い実で知られる「ビワ」ですが、実の前の12月~2月には産毛に覆われた小さな花を咲かせます。
とても目立たない花ですが、近付くとほんのり甘い香りを漂わせています。
そんな控えめな「ビワ」の花のようすから「内気」や「静かな想い」といった花言葉が付けられました。
しかし、「ビワ」の木はとても強靭で弾力性があり、丈夫さが求められる農具の柄や木刀の素材として最適といわれます。
甘く優しい味で飢えを癒し、大人しい中にも強さを秘める「ビワ」の木は昔から民衆の味方だったといえるでしょう。
「ビワ(枇杷)」の花言葉「ひそかな告白」「あなたに打ち明ける」
「ビワ」には「ひそかな告白」「あなたに打ち明ける」というロマンチックな花言葉もあります。
これも近付かないとわからない「ビワ」の花の姿と香りから付けられました。
また花が咲いてから半年後にゆっくりと実を付けるさまも控えめな恋心を表すのにぴったりと言えます。
長く秘めていた思いを告げる時、「ビワ」をお守りにしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
「ビワ(枇杷)」はとても成長がゆっくりで、1年に数センチしか育たないこともあります。
ご自宅で「ビワ」を育てるのには根気がいりますが、無農薬でも育てられますので、のんびり気長に成長を見守ってみてはいかがでしょうか。