「ヒメヒオウギズイセン」は、アヤメ科ヒオウギズイセン属(クロコスミア属)の多年草です。
「クロコスミア・ポットシー」と「クロコスミア・アウレア」の交配種です。
原種はアフリカ原産で、ヨーロッパで作出された後、日本へは明治時代に持ち込まれ、その後野生化しています。
花はオレンジの花弁6枚で、花茎にずらりと並び穂を形成します。
花期は6月から8月です。
今回は、「ヒメヒオウギズイセン」の花言葉について解説します。
「ヒメヒオウギズイセン」の花言葉
「陽気」「謙譲の美」「芳香」「良い便り」などがあります。
花の姿から想像しやすい良い花言葉が揃い、あまり人を選ばない良い贈り物になるでしょう。
「陽気」
明るいオレンジの花が、多数咲き乱れる様子から付いた花言葉です。
陽気な人は独りで成り立っている訳ではありません。
その人に対する好ましさから、周りも楽しい気分になり、陽気な雰囲気が出来上がるのです。
これを初めての場でやると、全然通用しないので、まずは関係を作りましょう。
どんな人でも笑わせてしまうというのは、喜劇王レベルの人が、仕事として全精力を傾け、ようやく一部達成出来る程度のものです。
陽気で場を明るくしてくれる人へ贈るのに向きます。
「謙譲の美」
幅5cm程の小さめな花が、ややうつむき気味に咲く姿からイメージされる花言葉です。
同じ由来で「気品」「気品ある精神」「清楚な人」という花言葉もあります。
謙虚さは美しさを増してくれます。
ごく単純な話で、相当美しい人でも、真正面からのアップにはなかなか耐えられないものです。
これが少し俯き気味だったり、やや横向きだと、見えない部分は想像で補われ、頭の中の像が美しくなるのです。
また、謙虚な態度が好感を持たせ、好意によって美しく感じられるという効果もあります。
謙虚で美しい人や、さり気ない態度で、他人へ譲れる人へ贈るのに向く花言葉です。
「芳香」
「ヒメヒオウギズイセン」の学名「クロコスミア」は、「クロコス(サフラン)」「オスメ(香り)」という意味です。
乾燥させ湯に入れるとサフランのような香りがする事から付いた名で、花言葉はここから付いています。
非言語情報である香りは、「○○の時の香り」という風に情景と繋がりやすい事から、「楽しい思い出」「すてきな思い出」という花言葉も付いています。
アロマに趣味のある人へ贈るのに良いでしょう。
一方、何も理由が無い相手には、「自分は臭いに問題があるのか」と思われてしまいます。
一方、本当にそういう注意のつもりで贈った時は、上手く伝わりません。
言いにくい事は、はっきり伝え、その場で終わりにさせましょう。
「良い便り」
花が下から咲き上がっていく姿を、便りが伝わる流れに喩えた花言葉です。
同じ由来で「消息」という花言葉も付いています。
何かしら、良い知らせの手紙へ添えるのに合います。
「ヒメヒオウギズイセン」の豆知識
「ヒメヒオウギズイセン」と似た名前に、「ヒメヒオウギ(姫檜扇)」がありますが、同科別属です。
また、「ヒオウギズイセン」という名でワトソニア属の品種が扱われる事があるため、あわせて気を付けましょう。
まとめ
「ヒメヒオウギズイセン」は、明るく可愛らしい花です。
花言葉を知れば、より好ましく感じられるでしょう。
花を一層鮮やかに見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。