「パチュリ」は、シソ科ミズトラノオ属の一年草です。
「パチョリ」「パチュリー」とも呼びます。
インド、ミャンマー原産で、ハーブとして栽培されます。
花は淡いピンクで、強い香りがあり、花穂を作ります。
花期は7月から9月です。
今回は、「パチュリ」の花言葉について解説します。
「パチュリ」の花言葉
「隠蔽」といいます。
葉が茂って下の物を覆い隠してしまう事が由来です。
一方、直射日光を好まず、やや日陰に生え、床下の土のような薄暗さを感じさせる香りからもイメージ出来ます。
「隠し事は良くない」とは、しばしば言われる事ですが、果たして本当に良くないものでしょうか。
人間、心の隅々までさらけ出している人はいません。
どんなにオープンな人であっても、何かしら見せたい部分は取捨選択しているものです。
そもそも、外見1つとっても、顔を見せている時、後頭部は見せられません。
それを理解せず、隠し事があった事自体に、何らかの意味があると思ってしまうと、疑いはどこまでも広がってしまいます。
隠し事が気にならなくなる方法は、相手を信頼する事です。
どうすれば信頼出来るか、ではなく、まず出発点が信頼というスタンスでいましょう。
その後何か具体的な問題が出た時、減点すれば良いのです。
「隠蔽」という花言葉はイメージがあまり良くありませんが、ごく親しい友人と、ある程度冗談のニュアンスで、秘密を共有する時などには良いでしょう。
思い出の品を、防虫剤がてら「パチュリ」を混ぜたポプリとしまうのも素敵です。
「パチュリ」の豆知識
「パチュリ」の名は、南インドのタミル語「パッチャイ・イライ(緑の葉)」が元になっています。
ハーブとしてそのまま利用される他、精油として利用が多く、香水やお香などに使われます。
「パチュリ」自体は、墨汁やカビの匂いにも喩えられるエキゾチックな香りで、単体よりもシトラスなどの香りと合わせる事で引き立ちます。
防虫の効果もあるとされ、シルクロードの交易では、絹と一緒に乾燥した葉が包まれました。
生薬としては「霍香(カッコウ)」または「広霍香」という名が付きます。
霍香の原料として「カワミドリ」の名があがる事がありますが、これは「パチュリ」が栽培出来ない日本での代用品「土霍香」に使われた為です。
尚、霍香の名を持つ植物に、「霍香薊(カッコウアザミ)」がありますが、これはカワミドリと見た目が類似しているだけで、「パチュリ」と共通点はありません。
まとめ
「パチュリ」はハーブとして利用される植物ですが、精油としてのイメージの方が強いかも知れません。
花言葉を知れば、植物としての姿にも興味が向くでしょう。
日々にちょっと発見を増やしてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。