「ハマユウ(浜木綿)」という花をご存じでしょうか。
「浜万年青(ハマオモト)」とも呼ばれ、インドネシアやスマトラを原産とするヒガンバナ科ハマオモト属の多年草です。
ヒガンバナ科らしく細く裂けた白い花びらがややカールするように咲く美しい花です。
今回はそんな「ハマユウ(浜木綿)」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「ハマユウ(浜木綿)」の花言葉「汚れがない」
「ハマユウ(浜木綿)」の花言葉ひとつめは「汚れがない」ですが、これは「ハマユウ」の花の名前が由来となっています。
文字通り、「海に咲く白い布のような花」という意味ですが、この「木綿(ユウ)」とは木綿(もめん)ではなく神事で使われる白い布のことを表します。
神様へ仕えるにふさわしい白さを持つ「ハマユウ」の花ですが、一般にはあまり流通していません。
種を蒔いてから数年かけてゆっくりと成長する植物ですので、もし栽培したい場合は苗の状態で入手することをお勧めします。
「ハマユウ(浜木綿)」の花言葉「どこか遠くへ」
「ハマユウ(浜木綿)」の厚いコルク質に包まれた種は、海上を漂い別の浜で根を下ろします。
その波に身を任せる性質から「どこか遠くへ」といったロマンチックな花言葉が与えられました。
「ハマユウ(浜木綿)」は寒さが苦手なので関東以西でないと見られない植物ですが、そのエキゾチックな花を見かけたら「ハマユウ」が辿ってきたかもしれない長い旅路に思いをはせて見て下さい。
「ハマユウ(浜木綿)」の花言葉「あなたを信じます」
「ハマユウ(浜木綿)」には「あなたを信じます」といった花言葉もあります。
これも「ハマユウ(浜木綿)」の実が広大な海原を流れてくることから、強い信念を思わせるとして付けられました。
強く肉厚な葉も、白く凛とした花姿も、揺るぎない思いの象徴にぴったりです。
「ハマユウ(浜木綿)」の豆知識
「ハマユウ(浜木綿)」は暗くなり始めるころから咲き始め、真夜中に満開となり夜明けにはしぼんでしまいます。
香りも夜間が最も強くなる不思議な花です。
これは蝶やミツバチではなく、夜行性のスズメガ科の蛾に受粉を手伝ってもらうための戦略なのです。
まとめ
「ハマユウ(浜木綿)」は宮崎県の郷土の花とされる他、列車やフェリーの愛称としても親しまれています。
南国情緒ゆたかなその姿とともに、楽しい海の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。