水晶のような透明感のある葉が特徴的な「ハオルチア」は、アロエ科ハルオチア属の多年草の総称です。
ナミビア、南アフリカ原産で、100種ほどが存在し、それぞれのイメージの異なる姿をしており、主に岩の上や沙漠に自生しています。
「硬葉系」は硬い葉のシャープな美しさがあり、「軟葉系」は透明感のある曲線で構成された葉を楽しむ品種です。
今回は、「ハオルチア」の花言葉について解説します。
「ハオルチア」の花言葉
「小さな愛」といいます。
「ハオルチア」は、大きくても15cmほどとコンパクトで愛らしい事から付いた花言葉です。
他に、軟葉系品種の丸みのある葉が、赤ん坊のぷくぷくした手足のような印象があることも花言葉に合います。
小さな愛とはどういったものでしょうか。
まず逆から考えると良いでしょう。
「大きな愛」を考えるのは、比較的簡単です。
「愛」はキリスト教が特に重視する概念ですが、日本人の一般的なイメージにも近いでしょう。
大きな愛とは、世界を包む博愛、普遍的な愛というイメージです。
全ての人を愛し慈しむ、スケールの大きいものですが、これを単に切り分けて小さくしても、「小さな愛」にはなりません。
友人や恋人、家族など、狭い相手に対し、狭いが故に深く注がれる愛、というイメージになるでしょう。
もう1つ、小さい子供が見せる愛情表現としても意味が合います。
愛は与え、与えられるものですから、2つのイメージを合わせ、子供やごく身近な人との愛のやり取りを想像すると、丁度良い「小さな愛」になるでしょう。
鉢植えなどで家に飾り、子供と一緒に世話する風景に合う花言葉です。
一方、愛情が一方通行の相手には向きません。
「ハオルチア」の豆知識
軟葉系の「ハオルチア」は、半透明な葉が持ち味です。
この半透明の部分は、「窓」と呼ばれています。
何故このように葉が不思議な状態になるかというと、それは光合成のためです。
アフリカの強い日射しの中なら、小細工しなくても光は足りると思うかも知れませんが、そうでもありません。
常識的な範囲の日光なら良いのですが、灼熱の沙漠の日射しは、「ハオルチア」であっても干からびてしまいます。
そこで、「ハオルチア」は土の中に埋まりました。
それから、半透明な葉だけを地上に出したのです。
こうすれば、光が土の中の葉まで届きます。
半透明の葉は、まさに「窓」として活用されているのです。
まとめ
「ハオルチア」は、遠目には有り触れた多肉植物にしか見えないかも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、その不思議で愛らしい葉も楽しめるでしょう。
風景の解像度を上げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。