「ニオイイリス」は、アヤメ科アヤメ属の多年草です。
地中海沿岸原産で、山地の日当たりの良い草原などに自生し、日本でも1867年に渡来し、各地で栽培されています。
花は主に白ですが、青、橙もあり、花期は4月から5月です。
今回は、「ニオイイリス」の花言葉について解説します。
「ニオイイリス」の花言葉
「情熱」「恋人」といいます。
そのまま恋人向きの花言葉で、贈り物に良いでしょう。
一方、そういった気のない相手には、誤解を与えるため向きません。
花言葉をはっきり切り分けて伝えましょう。
「情熱」
アイリス全般に共通するイメージの花言葉です。
これはギリシャ神話に由来します。
女神ヘラの侍女だったイーリスは、その美しさから主神ゼウスに熱心に求愛されました。
断り切るのが難しいと思ったイーリスはヘラに頼み、伝令役の虹の女神にしてもらったというものです。
情熱溢れる愛情を見せる恋人に贈るのに向きます。
告白にも良いでしょう。
仕事や趣味に情熱を注ぐ人にも合います。
「ニオイイリス」を部屋に飾り、かつての情熱を思い出す事にも使えます。
情熱を持っている人にも失った人にも向きますが、取り立てて何にも執着がない人には合いません。
その人の価値観なので、無理に情熱を持つものでもないでしょう。
「恋人」
ニオイイリスの香りから、「香りが伝わる距離」としてイメージ出来る花言葉です。
他に、ギリシャ神話の諸説の一つにも由来があります。
主神ゼウスが女神アフロディーテと浮気し、生まれのがエロースでした。
ゼウスは、これをごまかすため、エロースが西風の王ゼピュロスと女神イーリスの子であるという噂を流したのです。
イーリスの機転で大事には至りませんでした。
そして、この事が縁でゼピュロスとイーリスは恋人になり、その後結婚したそうです。
恋人に贈るのに向く花言葉です。
これから恋人になって欲しいという意味で、告白にも向きます。
熱烈に応援している芸能人などのファンレターにも良いでしょう。
「ニオイイリス」の豆知識
「ニオイイリス」は、漢字を使い「匂いイリス(アイリス)」とも書きます。
別名で「ニオイアヤメ」「ニオイショウブ」ともいいますが、どれも意味合いは同じです。
その名の通り、根を乾燥させると芳香を放ちます。
香水の原料になる他、歯磨きの香料や、食品に添加される事もあります。
まとめ
「ニオイイリス」は見た目にも美しい花です。
花言葉を知り、興味を深めれば、その用途や由来にも関心が持てるでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。