「ツマトリソウ(褄取草)」は、サクラソウ科(ヤブコウジ科)「ツマトリソウ」属の多年草です。
世界では北アメリカ、ヨーロッパ、ユーラシア大陸の温帯及び寒帯、日本では北海道、本州、四国に分布し、亜高山の草地や半陰地で生育します。
直径2cm程の花には、白地で先がほんのり赤の花弁が7枚つきます。
花期は6月から7月です。
今回は、「ツマトリソウ」の花言葉について解説します。
「ツマトリソウ(褄取草)」の花言葉
「純真」「安楽」といいます。
良い意味の花言葉で、それ以外に悪い花言葉もなく、人に贈るのにも向きます。
皮肉に受け取る事も出来る言葉のため、関係性が出来ていない相手や、お詫びの場面には向きません。
「純真」
「ツマトリソウ」の、端だけほんのり赤い花弁を、色づき始める若い心に見立てた花言葉です。
純真な性格の友人に贈るのに向きます。
純真そうに振る舞う恋人に贈るのも、間違いではありません。
純度の高いごま油や、精製塩の商品イメージにも向きます。
日々の暮らしで起きる小さい嫌な事が積もり、心が重たくなった時、山へ「ツマトリソウ」を見に行き、気持ちをリセットするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、社会経験豊富な事を拠り所にしている人です。
このような人にとっては、純真さは捨てるべき弱さのため、強く拒否されるでしょう。
「安楽」
山歩きで疲れた時、ふと目に入る「ツマトリソウ」の可愛らしさは、心を安め、気分を楽にしてくれるでしょう。
そんなところから付いた花言葉です。
一緒にいると気分が安らぐ友人に贈るのに向きます。
互いを安心させられる配偶者同士で贈り合うのも良いでしょう。
病気や怪我のお見舞いメッセージにも向きます。
スマホの待ち受けにして、ちょっとした息抜きに眺める事も出来ます。
この花言葉を贈るのに合わないのは、あなたが原因で相手の心身に負担がかかっている時です。
原因を解消するための行動が先で、機嫌を取っている場合ではありません。
「ツマトリソウ(褄取草)」の豆知識
「ツマトリソウ」の「褄」とは、和服の裾端の事です。
「褄取り姿」というと、花嫁衣装の白無垢の上前と下前に指をかけた姿で、白い裾から僅かに赤い色が見える様子が、「ツマトリソウ」の花弁とイメージが合うのです。
鎧の「威色目(おどしいろめ)」の「褄取威」に似ているという説もありますが、いずれも着るものの端という本来の意味の通りになります。
まとめ
「ツマトリソウ」は小さく、見落とす事も多い花です。
花言葉を知れば、それに気付き、微妙な花弁の色合いを楽しむ事も出来るでしょう。
風景に色を足してくれる、花言葉を是非参考にして下さい。