野菜として知られる「チコリ」(チコリー)は、キク科タンポポ亜科キクニガナ属の多年草です。
地中海沿岸から中央アジア原産で、北米、中国、オーストラリアで帰化が見られます。
花色は青紫や白で、朝に開花し昼過ぎにはしぼみます。
花期は7月から10月です。
今回は、「チコリ」の花言葉について解説します。
「チコリ」の花言葉
「待ちぼうけ」「節約」と言います。
あまり良い意味ではない花言葉もあるため、誰かに贈るなら自分の意図を言葉で補う必要があります。
「待ちぼうけ」
「チコリ」はドイツ語で「ウェグワート」と言い、意味は「道端で待ちわびる人」です。
戦場に行った恋人の帰りを待ちわびる少女の涙から「チコリ」が生まれた、との伝説が由来です。
受験や就職活動など、結果を待ち望む友人や家族には意味が合うのですが、「帰って来ない」という悪いイメージも伴うため、気心の知れた相手にシャレとして贈る以外の使い方は難しいでしょう。
悪い知らせが来そうな時に、「チコリ」を食べて届かないよう願うのなら丁度良い使い方です。
恋人には、「待っていても、あなたの元には行かない(結婚するつもりはない)」という意味に伝わる場合があるため、デートで食事は気を付けましょう。
「節約」
「チコリ」は、根を炒ってコーヒーの代用品として用いられました。
18世紀に現れたコーヒーハウスの影響で、ヨーロッパでは庶民にもコーヒーを飲む文化が根付きました。
コーヒーは産地が限られた事から高価で、供給量も限られます。
そこで現れたのが代用品です。
チコリ以外にも様々な代用品が用いられましたが、いずれもコーヒーに成り代わる程の味はありませんでした。
それでも我慢して飲んだり、悪徳業者がかさ増しに使ったりした事から、安物や節約のイメージが「チコリ」に付いたのです。
節約上手の友人や家族などに贈るのに向く花言葉です。
最小限の動きで大きなパフォーマンスを上げるチームメイトにも良いでしょう。
省電力の電化製品や、単価の安くなる大容量パックの商品イメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、無駄遣いしないよう、日頃から心がけるのにも向きます。
この花言葉が合わないのは、料金が相手持ちのパーティーに呼ばれた時です。
「奢られて節約になる」と強調するのも浅ましいですし、「節約した料理だね」というのも無礼になります。
「チコリ」の豆知識
「チコリ」を野菜として食べる場合、小さい白菜のような形のものが主で、「アンディーブ」とも呼ばれます。
路地に植えた「チコリ」と印象が異なりますがそれも当然で、これは日光に当てない「軟白栽培」で育てた芽なのです。
これにより、クリーム色の見た目になり、苦みが和らぎ甘味が出ます。
同じ育て方をするものに、ホワイトアスパラガスやカリフラワーなどがあります。
まとめ
「チコリ」は可愛らしい花を咲かせる野菜です。
花言葉を知れば、更に様々な面に気付く事が出来るでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。