「タニウツギ(谷空木)」はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木です。
ベニウツギ、ダニバナ、タウエバナ、カジバナ、ソウシキバナなど多くの別名があります。
5〜7月になるとピンク色でラッパ型の花を付けるのが特徴で、樹高は2〜5mほど。
主に本州の日本海側に分布する日本固有種で、主に庭木や公園樹などとして利用されます。
また若芽は食用にすることができ、餅などに入れたりするそうです。
加えて白花を咲かせる品種がありますが、そちらはシロバナウツギと呼ばれます。
「タニウツギ(谷空木)」の花言葉
「タニウツギ(谷空木)」の花言葉は「豊麗」「豊穣」「豊かで美しい」です。
花言葉はポジティブなものばかりなので、特に使いづらさを感じることはないでしょう。
また「豊麗」という言葉は美人だけでなく、景色や音楽などにも使うことができます。
よって素晴らしい芸術家に贈ったり、芸術を嗜む場に飾ったりという使い方もできるでしょう。
また「豊穣」という花言葉を生かし田んぼや畑の近くに植えて豊作を願うという使い方もできます。
ただし、一部地方ではその材が葬儀においてお骨を拾う箸に使われたことや、山で群生して花を咲かせるさまが山火事を連想させることから「タニウツギ(谷空木)」に良くないイメージがあるので注意が必要です。
また「タニウツギ(谷空木)」は和歌山県において絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。
とはいえ「タニウツギ(谷空木)」の花がギフトに利用できない状況でも「タニウツギ(谷空木)」の花から作られたハチミツであれば入手はそれほど難しくないので、そちらを利用するのも良いでしょう。
価格は高いですが「豊かで美しい」甘みがあるうえにクセがない上等なもので、ギフト向きであると評されています。
「タニウツギ(谷空木)」の豆知識
「タニウツギ(谷空木)」はその名の通り谷のような斜面を好みます。
また水はそれほど必要としませんが、日がしっかりと当たる環境が必要です。
加えて名前にウツギとありますが、ウツギ(アジサイ科ウツギ属)とはまったくの別物。
実はフジウツギ(ゴマノハグサ科フジウツギ属)やコゴメウツギ(バラ科コゴメウツギ属)など同じような例がいくつかありますが、これは茎に空洞があるものをウツギ(空木)と呼んでいることからきているそうです。
まとめ
「タニウツギ(谷空木)」の花言葉は「豊麗」「豊穣」「豊かで美しい」です。
豊かさをイメージさせるポジティブなものばかりであるうえ、使い道も多く花言葉には恵まれているといえるでしょう。
一部地域では良くないイメージを持たれている点には注意が必要ですが、育てやすいうえそのピンク色の花は豊麗なもの。
また「タニウツギ(谷空木)」から採れるハチミツは上質なもので、ギフト向けのものであると評されています。