名前が特徴的な「タカサブロウ(高三郎)」は、キク科「タカサブロウ」属の一年草です。
海外では中国以南のアジア、日本では本州以南に分布します。
史前帰化植物で、湿り気のある場所に自生が見られます。
花色は白で、花期は7月から9月です。
今回は、「タカサブロウ」の花言葉について解説します。
「タカサブロウ(高三郎)」の花言葉
「いつかきっと」といいます。
「タカサブロウ」の茎は、折ると傷口が黒くなります。
高三郎という人物は、筆記用具を買えない程貧しかったのですが、いつか偉くなることを目指して、この黒くなった茎で文字を書き、勉学に励んだという逸話があります。
将来に向けて頑張る子供や教え子に贈るのに向く花言葉です。
仕事や学業で挫折しながら、再起を図り頑張る友人に贈るのにも使えます。
大きな目標がある時、「タカサブロウ」で決意を書き記しても良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、目標があっても努力していない人です。
結果は同じでも方向性が違うと、応援になりません。
「タカサブロウ(高三郎)」の豆知識
「タカサブロウ」の名前の由来は、先ほどの高三郎が使った説が1つ目です。
ところが、高三郎氏がその後何を成したかという情報はありません。
高三郎と聞くと、宮沢賢治の『風の又三郎』が連想されるかも知れません。
こちらの登場人物は「高田三郎」で三郎違いなのですが、宮沢賢治学会の学会誌において、何かしら高三郎にインスパイアされて付いた名前ではないか、という説が語られています。
「タカサブロウ」には、もう1つ「タタラビ」から転訛したという説があります。
これは「タカサブロウ」の薬効によります。
「タカサブロウ」が皮膚の「タダレ」を治すという事から、「タタラビ」と呼ばれていたというものです。
「三郎」が唐突なようですが、利根川を「板東太郎」と呼ぶように、親しみを込めて「太郎」が付く事は充分あり得ます。
「タカサブロウ」には、別名に「モトタカサブロウ」という名があります。
こちらは外来種の「アメリカタカサブロウ」と区別するために付いたもので、お店が屋号に「元祖」を付けるようなものでしょう。
まとめ
「タカサブロウ」は水田の雑草とされる有り触れた花です。
花言葉を知っていれば、その性質や由来に興味を持つ事が出来るでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。