ヨーロッパで薬草として親しまれる「セントジョーンズワート」は、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草です。
別名で「セイヨウオトギリ」とも呼びます。
同属内に同名種が複数存在します。
ヨーロッパに自生し、アメリカでも野生化しています。
花は黄色で、花期は6月から8月です。
今回は、「セントジョーンズワート」の花言葉について解説します。
「セントジョーンズワート」の花言葉
「予言者」「迷信」「秘密」「恨み」などがあります。
「セントジョーンズ」つまり「聖ヨハネ」と、「オトギリソウ(弟切草)」に由来するものが付きます。
何とも恐ろしげな花言葉ですが、「セントジョーンズワート」には、「聖ヨハネの日」のお祭りイメージが付くため、基本的には明るい解釈をした方が合います。
「予言者」
聖ヨハネで予言というと『ヨハネの黙示録』が使えれば分かりやすいのですが、黙示録のヨハネは「使徒ヨハネ」で、ヨハネ違いです。
「セントジョーンズワート」は、「洗礼者ヨハネ」の聖誕祭の頃に咲く花である事に由来する名です。
この花言葉は、単純に使徒ヨハネと混同したか、旧約聖書時代の預言者である洗礼者ヨハネのイメージを拡大解釈したか、いずれかでしょう。
洞察に優れ、先の展開を見通せる友人などに贈るのに向いています。
「迷信」
こちらも、洗礼者ヨハネが由来です。
キリスト教に改宗した事で、今までの信仰を迷信として切り捨てたイメージでしょう。
娯楽としてオカルトや都市伝説を好む友人に贈るのに向きます。
本気で信じている人に対しては、不毛な言い合いになるため、やり合う覚悟がない場合は避けましょう。
「秘密」
オトギリソウの由来から付いた花言葉です。
昔、とある鷹匠の兄弟がいました。
その家に伝わる秘密の薬草があったのですが、弟がそれを外に漏らしました。
怒った兄が弟を斬り殺した事から、「弟切草」の名が付いた、というものです。
秘密を共有する友人と贈り合うのに向きます。
特に秘密のない相手に贈ると、何の事だが伝わりません。
「恨み」
こちらも弟切草の由来から付いたものです。
兄が薬草の秘密を漏らした弟を恨み、そんな事で斬られた弟にも恨みがあるのでしょう。
怨念などが題材の映画や小説を好む友人に向きます。
まとめ
「セントジョーンズワート」は、黄色く可愛らしい花をつけます。
花言葉を知っていれば、別の側面にも気付く事が出来るでしょう。
花を多面的に見せてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。