「シロバナタンポポ」は、キク科タンポポ属の多年草です。
日本在来種で、関東地方以西から九州にかけて分布し、人家の近くに生育します。
花は直径4. 5cm程で、白い花弁(舌状花)が組み合わさります。
葉も含め黄色いタンポポと概ね同じ形ですが、花弁の密度はやや薄めです。
花期は2月から5月です。
今回は、「シロバナタンポポ」の花言葉について解説します。
「シロバナタンポポ」の花言葉
「神託」「別離」「私を探して」「私を見つめて」などがあります。
意味深な言葉が揃うため、贈り物にするなら意図を明らかにしましょう。
「神託」
タンポポ属に共通する花言葉です。
同じ由来で「愛の神託」という花言葉もあります。
これは、タンポポ占いが元になった花言葉です。
綿毛を一息に吹き飛ばせば、恋が上手く行くというものです。
多くの人にとって、神が何かを直接教えてくれる事はありません。
ですが、何かしらの偶然を、超自然的なメッセージと受け取る感覚は、特別なものではありません。
全てのものに神が宿るという、神道が文化に根付いた日本人には、むしろ理解しやすいものです。
世界が何も自分に関心を持たないと思うよりも、少し賑やかで楽しくなるでしょう。
何かしら、良い予感がした時に咲いていた「シロバナタンポポ」を部屋に飾り、良い事が起きるよう頑張ってみるのに向きます。
「別離」
綿毛が飛んでいく様子から付いた花言葉です。
別離は視点次第の概念です。
飛んで行く綿毛や、残されるタンポポにとっては別れですが、辿り着く場所から見ると、新たな出会いと言えます。
後ろばかり見ていると、新しい場所に馴染むきっかけを失う事もあるでしょう。
多少前を向いてもなくならないのが絆と理解し、振り返るのは程々に留めるのが、別離との適度な付き合い方でしょう。
別れの挨拶として贈るのに向きます。
「私を探して」
これが「シロバナタンポポ」の花言葉です。
「白いタンポポ」としての花言葉でもあります。
黄色いタンポポばかりで、滅多に見つからない事から付いた花言葉です。
探して欲しい相手はいるでしょうか。
それとも、いつか出会う愛する人を探している最中でしょうか。
探すのは辛いですが、想像の最も膨らむ時でもあります。
探す人はどこまでも歩き続けます。
立ち止まった人からは、辛そうで哀れに見えるでしょうが、未踏の道を踏み拓き、最初の風を切る気持ちというのは案外悪くないかも知れません。
恋人との待ち合わせメッセージへ添えるのに向きます。
宝探しイベントの会場デザインにも良いでしょう。
「私を見つめて」
黄色いタンポポばかりの中にいる「シロバナタンポポ」が、「見て欲しい」と主張しているように咲くところから付いた花言葉です。
実際、花は動く生き物に視覚的に気付いて貰い、受粉を手伝わせるため、人間の勝手な解釈ではありません。
好きなものは見つめますが、嫌いなものも数十秒見つめていると、案外嫌いな気持ちが和らぐものです。
見る事は受動的なようで、案外能動的な機能を持つのです。
比喩的に、自分だけを愛して欲しいという意味で、恋人へ贈るのに向く花言葉です。
あまり頻繁に贈ると、浮気を疑っているという意味になり、相手の機嫌を損ねるのでやめましょう。
見つめて欲しいなら、見つめたくなるよう振る舞うべきです。
まとめ
色以外はおおよそタンポポと同じ「シロバナタンポポ」ですが、その雰囲気は大きく異なります。
花言葉を知れば、更に個性を感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。