「シュウメイギク(秋明菊)」は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
中国から渡来した帰化植物で、1600年代には書物に名が現れます。
白や赤紫の花をつけ、花期は9月から11月です。
今回は、「シュウメイギク」の花言葉について解説します。
「シュウメイギク(秋明菊)」の花言葉
「薄れゆく愛情」「淡い思い」「忍耐」「多感なとき」などがあります。
「シュウメイギク」はキクよりもアネモネに近い種類で、花言葉もアネモネのエピソードを反映しています。
古代ギリシャ神話によると、かつてアドニスという美しい若者がいました。
女神アフロディテと女神ペルセポネに同時に愛されましたが、彼は美の女神であるアフロディテを選びました。
怒ったペルセポネの策でアドニスは殺され、その流れる血とアフロディテの悲しみの涙からアネモネの花が生まれたのです。
恋愛関係の破局を暗示する意味があるため、恋人や配偶者に贈るのは特に避けましょう。
「薄れゆく愛情」
「あせていく愛」ともいいます。
アドニスの死による愛の終わりを意味するものです。
誰かに贈るには向かない花言葉ですが、創作でキャラクタの心情を表すために配置するには丁度良いでしょう。
「淡い思い」
この花言葉は、古代ギリシャ神話のもう一つのアネモネの話から付いたものです。
風の王に恋した侍女は、王妃の怒りを買って追放され、その後アネモネの花に姿を変え、風が吹くのを持つようになった、というものです。
これ自体なら、恋の告白などに使えそうですが、他の花言葉と合わせるとあまり良い未来は予想できません。
片思いの相手がいる時、自分の部屋に飾り心を慰めるのには良いでしょう。
「忍耐」
風の王をひたすらに待つアネモネの様子から付いた花言葉です。
また、「シュウメイギク」自体が半日陰でも花を咲かせられる性質からもイメージしやすいでしょう。
ストイックに練習を続けるチームメイトなどに贈るのに向いています。
受験や就職活動など、長い期間耐えて頑張る必要がある時、スマホの待ち受けにして気分を盛り上げるのも良いでしょう。
「多感なとき」
「シュウメイギク」が日陰で風にそよぐ様子を、若い多感な時期の憂鬱で変わりやすい心に見立てた花言葉です。
人に対して使うのは難しいですが、ティーン向けの雑誌などのデザインには使えそうです。
この花言葉が合いそうで合わないのは、10代の教え子です。
意味としては合いますが、恋の告白のニュアンスの方がインパクトが強いため、トラブルに発展するでしょう。
まとめ
半日陰で咲く「シュウメイギク」は、気付かず通り過ぎがちな花です。
花言葉を知っていれば、興味が増し気付いてその美しさを楽しむ事も出来るでしょう。
花との出会いの機会を増やす、花言葉を是非参考にして下さい。