「シペラス」は、カヤツリグサ科カヤツリグサ属(シペラス属)の植物を指す言葉です。
「カヤツリグサ」の名は、茎をうまく裂くと蚊帳(かや)のような四角形ができることに由来します。
一方「シペラス」の名は学名のCyperusに由来するもので、「キペルス」と表記されることもあるようです。
「シペラス」のうち、園芸分野においてよく見られるものは「パピルス(カミガヤツリ)」や「シュロガヤツリ」、「アルボストリアツス」など。
いずれも水生植物かつ多年草です。
また花はクリーム色やレモン色の小さなもので、開花期は6~10月。
ただし花より涼しげな見た目の葉の方が注目されがちです。
「シペラス」の花言葉
「パピルス(カミガヤツリ)」の花言葉は「素直さ」「愛の手紙」、「シュロガヤツリ」の花言葉は「言い表せない思い」です。
一方、「アルボストリアツス」に花言葉は与えられていません。
また「シペラス」全般の花言葉として「パピルス(カミガヤツリ)」と共通の「素直さ」があります。
花言葉の由来についてはっきりしたことはあまり分かっていませんが、「素直さ」は空に向かって真っすぐ伸びる姿から、「愛の手紙」は古代エジプトにおいて紙の原料になったことから、「言い表せない思い」はその花の小さく控えめな様子から来ているなどの説があるようです。
「シペラス」の豆知識
「パピルス(カミガヤツリ)」は古代エジプトにおいて紙の原料として重用されていましたが、他にもその繊維から綱や雑貨を作ったり、葦船を作ったりしていたようです。
また現代においても鑑賞用に栽培されるほか、成長が早く水質浄化能力や二酸化炭素を吸収する能力が高いことから環境保全の分野においても大いに期待されています。
「シュロガヤツリ」も同様に水質浄化などの面で期待されていますが、「パピルス(カミガヤツリ)」が時に高さ2m以上にもなるのに対し、こちらは高さ1mほどとコンパクトなサイズ。
園芸分野においてはその扱いやすさが評価されることもあります。
「アルボストリアツス」はさらに小型で、高さは20~60cmほど。
鉢植えやポットでも扱いやすいです。
まとめ
「シペラス」は、カヤツリグサ属(シペラス属)の仲間を指す言葉です。
園芸分野においてよく見られるのは「パピルス(カミガヤツリ)」「シュロガヤツリ」「アルボストリアツス」など。
花言葉は「シペラス」全般のものとしては「素直さ」です。
また「パピルス(カミガヤツリ)」には「愛の手紙」という花言葉が、「シュロガヤツリ」には「言い表せない思い」という花言葉が与えられています。