「サワシバ(沢柴)」は、カバノキ科シデ属の落葉樹です。
海外では中国、朝鮮半島、極東ロシア、国内では北海道から九州にかけて分布し、沢沿いに自生が見られます。
花は黄緑色の雄花と、「ホップ」のように苞に包まれ連なった雌花が垂れ下がります。
花期は4月から5月です。
今回は、「サワシバ」の花言葉について解説します。
「サワシバ(沢柴)」の花言葉
「装飾」といいます。
シデ属に共通する花言葉です。
雌花の姿が紙で折った飾りのように見えるところからイメージされたものです。
そもそも「シデ」の属名が、この雌花から神社や神棚に垂らす「シデ(四手・紙垂)」をイメージした名です。
ファッションセンスやメイク技術に優れ、自分を一番良く見せる方法を知っている友人や恋人へ贈るのに向く花言葉です。
見栄えの良いスイーツのブランドイメージにも使えます。
スマホの待ち受けにして、人からどう見えるか、都度意識してみると、相手への印象も良くなっていくでしょう。
この花言葉が合わないのは、センスに欠ける人です。
こういう人に対してかける「装飾」の言葉は、「ごちゃごちゃ飾り立てている」という批判になってしまいます。
相手がまだ若く、ファッションを学ぶ最中なら、応援する意味で贈る事はできます。
一方、装飾が巧み過ぎて原型を留めていない人に対しては、相手がどう思われたいかで反応が変わるため、まずは見えたままの美しさを褒めるところから始めましょう。
いずれにせよ、本来の姿を知っているという前提の、少し踏み込んだ意味です。
「サワシバ(沢柴)」の豆知識
「サワシバ」は、沢の近くに生える柴という意味になります。
ここで言う「シバ」は、庭を緑に覆う「シバ(芝)」とは別のものです。
柴は小枝や小さい雑木を意味し、薪にしたり、ごく細いものを束ねて垣根にする等の用途があります。
「サワシバ」は「高木」に分類されるものの樹高は最大15m程度で、同じ高木の「スギ」の最大樹高60mとは比べものにならない小さい木である事が分かります。
昔話でお爺さんが「シバ刈り」をしていましたが、これも柴の方で、集めて売ったり、自宅で使ったりしたのです。
「小枝がそんなに良い値段で売れるのか」と思うかも知れません。
そこは同じ役割を果たすものが、現代では電気やガスになっていると考えれば理解出来るでしょう。
まとめ
カラフルな花を咲かせる事もない「サワシバ」は、時に木々に紛れてしまうかも知れません。
花言葉を知り、興味を深めれば、存在に気付き花の形を楽しむ事も出来るでしょう。
風景の解像度を上げてくれる花言葉を、是非参考にして下さい。