「サクラソウ(桜草)」はサクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
「ニホンサクラソウ」と呼ばれることもありますが、これは数あるサクラソウ属(プリムラ)の中でも古くから日本に根付いてきた種であることから来ています。
また4~5月になると、名前通りサクラに似た花を付けることも特徴です。
色は淡いピンクだけでなく、白、濃いピンク、マゼンタ、紫など。
サクラが大好きな日本人がそんな花を放っておくわけがなく、古くから栽培され、また様々な品種が開発されてきました。
「さくらそう会」という全国的な「サクラソウ(桜草)」の同好会によれば、今では300種以上の品種が認定されているそうです。
「サクラソウ(桜草)」の花言葉
「サクラソウ(桜草)」には多くの花言葉があります。
具体的には「青春」「純潔」「初恋」「憧れ」「無邪気」「青春の恋」「少年時代の希望」「運命を拓く」「早熟と悲哀」「青春の始まりと悲しみ」「自然の美しさを失わない」などです。
全体的に青春時代の甘酸っぱい恋をイメージさせるものが多いですが、これはプリムラ(サクラソウ属)の花言葉に由来しています。
プリムラの花言葉は「青春の恋」「青春の始まりと悲しみ」など。
そしてそれらはイギリスなどにおいてプリムラが青春時代や儚さ、悲しみ、死などの象徴になっていることに由来します。
日本人がサクラに命の儚さを感じたように、西洋人もまたプリムラにある種の儚さを感じたのでしょう。
「サクラソウ(桜草)」の豆知識
「サクラソウ(桜草)」は野生においては林間や原野、河川敷などに自生しており、乾燥しない半日陰の環境を好みます。
春の花だけあって耐寒性は強いですが耐暑性はなく、夏になると地上部を枯らして休眠するのも特徴。
草丈は10~40cmほど、花の大きさは2~3cmほどとなります。
また園芸店やホームセンターなどにおいてはシーズンになると「サクラソウ」と銘打った花が多く出回りますが、その多くはセイヨウサクラソウやプリムラの仲間なのでご注意を。
そちらもそちらで育てやすくきれいではありますが、ニホンサクラソウを育てたいのなら同好会や山野草専門店などからの方が入手しやすいでしょう。
まとめ
「サクラソウ(桜草)」は「ニホンサクラソウ」とも呼ばれる、日本に古くから存在するサクラソウ属の一種です。
4~5月になるとサクラに似た形の花を付けるのが特徴で、色は白、ピンク、マゼンタ、紫など。
花言葉は「青春」「純潔」「初恋」「憧れ」「無邪気」「青春の恋」など多くあり、若き日の甘酸っぱさや儚さを感じさせるものとなっています。