「コルチカム」という花の名を聞いたことがありますか。
日本では別名の「イヌサフラン」の方が有名かもしれません。
欧州、中東、北アフリカ、中央アジアなどが原産でユリ科 (イヌサフラン科)コルチカム属の球根性多年草です。
春咲き、冬咲きの品種もありますが、日本では主に秋咲きのものが普及しています。
今回はそんな「コルチカム」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「コルチカム」の花言葉「私の最良の日々は過ぎ去った」「悔いなき青春」
「コルチカム」の花言葉ひとつめは「私の最良の日々は過ぎ去った」です。
「コルチカム」は暑い夏が過ぎ去る9月中旬から11月にかけて花を咲かせます。
いのちの輝きに満ち溢れた季節の終わりを感じさせるためこの花言葉が与えられました。
そしてその限られた季節に充実した日々を送ることができれば、それは間違いなく「悔いなき青春」だったと言うことができます。
どこか透明感のある「コルチカム」のたたずまいは、過ぎさった季節に思いをはせるあなたをそっと見守ってくれているようです。
「コルチカム」の花言葉「危険な美しさ」
「コルチカム」は「危険な美しさ」という花言葉も持っており、これは「コルチカム」の持つ毒性に関係があります。
「コルチカム」はその身のすべてにアルカロイド系の毒素を含んでいて、口にすると腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こします。
春の若芽がギョウジャニンニクによく似ているため、日本でも毎年のように中毒患者を出しており、中には死亡例もある恐ろしい毒草です。
「危険な美しさ」という花言葉は決して大げさなものではありません。
口にしないよう植える場所などはくれぐれもご注意ください。
「コルチカム」の花言葉「永続」「永遠」
「コルチカム」には「永続」「永遠」という花言葉もあります。
これは「コルチカム」が球根のまま、長く辛い冬を乗り越えて繰り返し花を咲かせるところから来ています。
丈夫であまり手がかからず、分球してどんどん増えていく植物ですので、まるで不死の命を持っているように見えたのかもしれません。
「コルチカム」の名前の由来
「コルチカム」という名前はコーカサス地方の古代国家コルキスにたくさん自生していたところから付けられました。
和名の「イヌサフラン」は動物の犬に関係しているわけではなく、「サフランに似た植物」という意味です。
「イヌマキ」「イヌタデ」と同様、よく似ているが役に立たないものに「否(イナ)」と付けていたものがだんだん「イヌ」と変化したとのこと。
「イヌサフラン」と言っても勿論動物にとっても有毒ですので、くれぐれもペットが口にしないようにしてください。
まとめ
「コルチカム」は球根植物ですが、実は土に植えなくても日当たりの良い窓辺においておけば、球根の中の栄養だけで花を咲かせることができます。
花の後に根が出てきますから、そこから土に植えても大丈夫。
そんな丈夫な「コルチカム」、ぜひご自宅で楽しんでみてください。