動物の尻尾のようにふさふさして見える花穂の「クガイソウ」はオオバコ科(かつてはゴマノハグサ科)「クガイソウ」属の多年草です。
本州に広く分布し、日当たりの良い亜高山帯の草地に生育します。
庭園やロック・ガーデンに植えられる事も多く、花期は6月から8月です。
今回は、「クガイソウ」の花言葉について解説します。
「クガイソウ」の花言葉
「明るい家族」があります。
小さい花が連なり穂となる姿は、仲よく明るい大家族のイメージと繋がります。
マイホームを建てた友人に贈るのに良い花言葉です。
家族向けの保険や、レジャーツアーのイメージとしても使えます。
明るい家庭を持つ事を夢見て、部屋に飾ってみるのも良いでしょう。
向いていないのは、家族仲が悪く距離を取っている人です。
仲良くした方が良いという忠告で贈る場合、意味は一応合いますが、家族は1つずつ異なった文化を持ちます。
今の距離でとりあえず大きなトラブルがないなら、それは家族の形なのです。
干渉しても感謝される可能性は薄いでしょう。
「クガイソウ」の豆知識
「クガイソウ」は漢字で「九階草」または「九蓋草」と書きます。
これは葉っぱの付き方から付いた名前で、輪生する葉が1つのフロアを作り、それが複数あるように見えたのです。
実際に九階分あるという訳ではなく、多数あるものの表現として「九」が使われます。
「蓋」に関しては、瓶の蓋などとは違い、仏教の「天蓋」を指します。
天蓋は仏教の荘厳具の1つで、貴人にさしかけた日傘が元になっています。
日差しの強いインド由来の仏教で、日傘は必須アイテムだったのです。
経文の中で天蓋は「仏の白毫が七宝の大蓋となって天を覆った」とあるので、額の出っ張りの毛が伸びて空を埋め尽くす大きさになり、雨や日差しを防いだという、相当ダイナミックな絵柄になります。
尚、「クガイソウ」とカタカナにすると迷い易い植物に「クマガイソウ」がありますが、こちらはラン科アツモリソウ属で「熊谷草」の字をあてます。
名前の由来も源平合戦の熊谷直実が元になっており、共通点は特にありません。
まとめ
独特な形をした「クガイソウ」ですが、花がなければ野草として見落とされる事もあるでしょう。
そんな時、花言葉を知っていれば気付いて楽しむ事が出来ます。
風景に色を足してくれる花言葉を、是非心に留め置いて下さい。