「ギンリョウソウ」をご存じでしょうか。
ツツジ科ギンリョウソウ属の多年草で、別名「ユウレイタケ」とも呼ばれます。
ヒマラヤ、中国、台湾、日本等が原産で、光合成をせず菌類と協力して栄養を採る腐生植物です。
今回はそんな「ギンリョウソウ」の花言葉について、詳しく見ていきましょう。
「ギンリョウソウ」の花言葉「はにかみ」
「ギンリョウソウ」の花言葉ひとつめは「はにかみ」です。
ギンリョウソウは日本全国の少し湿った山林に生息していますが、透き通った真っ白な姿は枯葉や土にまぎれがちで、キセルに似た花は俯くように開花します。
そんな控えめな姿から「はにかみ」という花言葉が与えられました。
「ギンリョウソウ」の花言葉「そっと見守る」
「ギンリョウソウ」の花言葉には「そっと見守る」というものもあります。
青い雄しべを瞳に見立てた花の姿が、誰かをそっと見守っているようにみえるところから付けられました。
また「ギンリョウソウ」は菌類がいないところでは生きていけません。
そんな繊細な「ギンリョウソウ」ですから採取したりせず、「そっと見守る」ことで守って欲しい、そんな願いも込められています。
「ギンリョウソウ」の仲間
「ギンリョウソウ」の仲間に「ギンリョウソウモドキ」がいます。
どちらも姿がよく似ており、見分けが難しいですが「ギンリョウソウ」は5月から7月が花期であるのに対し、「ギンリョウソウモドキ」は9月から10月が花期となっています。
秋に見られるので「アキノギンリョウソウ」と呼ばれることもありますが異なる植物です。
また葉のような鱗片が強く反っているのが「ギンリョウソウ」、あまり反り返らないのが「ギンリョウソウモドキ」という見分け方もあります。
「ギンリョウソウ」の豆知識
「ギンリョウソウ」はとても栽培が難しい植物です。
その理由は、「ギンリョウソウ」がベニタケ科の菌類と共生関係を結んでいて、それなしには栄養を吸収できないためです。
また日本では竜の頭部に似た姿から漢字で「銀竜草」と名付けられましたが、中国ではその水晶のような乳白色の輝きを讃えて「水晶蘭」と呼ばれています。
まとめ
暗い山中で半透明に輝く「ギンリョウソウ」の姿はとても神秘的です。
その不思議な形と作り物のような色合いは、「ユウレイタケ」と呼ばれるのも納得のどこか浮世離れした美しさを持っています。
栽培が難しく、姿を見られる時期も限定されているためなかなか出会えない植物ではありますが、山野で幸運にその姿を見かけることがありましたら手を触れず、そっとその輝きを見守ってあげてください。