カラフルでヒラヒラした花をつける「キンギョソウ」は、オオバコ科「キンギョソウ」属の多年草です。
地中海沿岸原産で、1856年に日本に到来したとされています。
花期は4月から6月です。
今回は、「キンギョソウ」の花言葉について解説します。
「キンギョソウ」の花言葉
「おしゃべり」「清純な心」「推理」「推測ではやはりNO」を始め、多数の花言葉が付いています。
悪い意味も含むため、贈る場合は相手との関係性を考えた方が良いでしょう。
「おしゃべり」
「キンギョソウ」は個々の花がヒレをはためかせる金魚を思わせ、花穂は群れでやかましく騒いでいるよう。
そんなイメージから付いた花言葉です。
同じイメージで「でしゃばり」「ずうずうしい」「おせっかい」「騒々しい」「快活」「健やか」など多数の花言葉が付いています。
物言わぬ植物から言葉を感じ取るのが花言葉ですから、直接喋っているように見える「キンギョソウ」は、うるさく思えてしまうのでしょう。
明るく元気で少々うるさいぐらいの友人に贈るのに向きます。
向いていないのは、関係性の浅い人です。
こちらに悪意がなくても、ネガティブな意味の方で受け取ってしまいやすくなります。
「清純な心」
色別の花言葉がほとんどない「キンギョソウ」ですが、白には例外的に独自の言葉が付いています。
「清純」は白い花に共通する花言葉で、何者にも汚されていないイメージから付いたものです。
若々しい恋人同士などで使うのに向く花言葉です。
向いていないのは、それなりに歳をとって分別もついて来た人です。
清純は未熟とも通じるため、意味が合わなくなってしまいます。
「推理」
「キンギョソウ」の花の形が、西洋では仮面に似ているとされる事から付いた花言葉です。
仮面は別の存在になる為の道具であり、様々な文化圏で「人にはない力を持つ者」になるために用いられました。
人ならざる者の力を借り、真実を知ろうとした事から付いた花言葉です。
「予知」「仮定」も同じ意味で付いています。
「推理」は違うように感じられますが、推理に科学的捜査や論理的推論が導入されたのは、推理作家エドガ・アラン・ポーが出て以降の事です。
直感や推理力溢れる友人に贈るのに向いた花言葉です。
特別向いていない人はいませんが、何らかの疑惑をかけられている人については、あまり良い印象は持たれないでしょう。
「推測ではやはりNO」
こちらも仮面で儀式するイメージからついた花言葉です。
「儀式により今後について予測した結果、上手くいくというヴィジョンが浮かばないため、あなたの気持ちは受けられません」という意味になります。
告白を断る時に向く花言葉となりますが、花を贈るというのは愛情表現とも取られてしまうので、実際の局面では単に言葉だけで断った方が良いでしょう。
創作などで、家の期待があり断るに断れない縁談に、密かに拒絶の意味を仕込む、というような筋立てで使う事は出来そうです。
「キンギョソウ」の豆知識
花が咲いている時は可愛らしい「キンギョソウ」ですが、実を付け枯れた後はガイコツのような恐ろしげな姿になります。
インターネット上で広まっているため、いずれはこちらのイメージも花言葉に加わるかも知れません。
まとめ
「キンギョソウ」はパッと目を惹く華やかな花です。
花言葉を知っていれば、そこに面白味も感じられるようになるでしょう。
花を多面的に見る事が出来る花言葉を、是非参考にして下さい。