「キクバオウレン」の花言葉とは?花言葉を徹底解説

「キクバオウレン」の花言葉とは?花言葉を徹底解説 花言葉

「キクバオウレン」(菊場黄連)について説明する前に、広義のオウレン(黄連)について説明しておく必要があるでしょう。

オウレンとは、日本にのみ分布するキンポウゲ科オウレン属の多年草です。

クスリグサと呼ばれることもあります。

その名の通り、根茎を乾燥させたものを「黄連(おうれん)」という生薬として使うことができる薬草です。

そして、広義のオウレンには「キクバオウレン」、セリバオウレン、コセリバオウレンという3つの変種が含まれます。

このうち「キクバオウレン」は単にオウレンと呼ばれることもあるので他の変種との混同がないよう注意が必要です。

また「キクバオウレン」の花の色は白あるいはごく薄いピンクで、開花期は2~4月。

よく観察すると花びらが二重になっているように見えますが、目立つ外側の大きなものは実は葉が変化した萼(がく)で、本来の意味での花びらはその内側にある小さなものです。

加えて花には雄花と両性花の2種類があり、雄花には細い雄しべのみがある一方、両性花には太い雌しべもあるのでそれぞれ少し違う印象を受けることでしょう。

「キクバオウレン」の花言葉

「キクバオウレン」の花言葉は「胃腸をお大事に」「変身」「揺れる心」などです。

またセリバオウレン、コセリバオウレンも同じ花言葉を持っているうえ、オウレンもまた同じ花言葉を持っています。

このうち「胃腸をお大事に」についてはオウレンの仲間に共通する薬効が由来です。

一方他のものについては由来は不明ですが、少なくともオウレンの仲間に共通する性質や事柄から来ていると考えるのが自然でしょう。

そのうち最も有力だと考えられるのがオウレンダマシ(セントウソウ)の存在。

葉がオウレンによく似ているうえ、花の色もオウレンと同じ白で開花期も重なることから、今のように情報が簡単に手に入らない時代においては見分けることは困難だったでしょう。

おまけにオウレンには変種が多いということも重なって、このような花言葉が付いた可能性があります。

余談ですがオウレンダマシの花言葉は「繊細な美しさ」です。

「キクバオウレン」の豆知識

「キクバオウレン」と他の変種とを見分けるポイントは、葉の形です。

「キクバオウレン」が一回三出複葉、セリバオウレンが二回三出複葉、コセリバオウレンが三回三出複葉とよく説明されますが、これは葉が出るまでに軸が何回、何本に分かれるのかということを示しています。

例えば二回三出複葉であれば一本の軸が三本の軸に分かれ、そしてそのそれぞれがまたさらに三本の軸に分かれてその先に葉が付くということです。

また分岐が多ければ多いほど、葉は小さく繊細なものになっていく傾向にあります。

反対に言えば、「キクバオウレン」の葉はオウレンの仲間の中では比較的太くて大きいです。

まとめ

「キクバオウレン」はオウレンの仲間で、漢方薬の材料として使われることもある多年草です。

花は2~4月に咲き、白または淡いピンクの花びらを二重に持つかのように見えるという特徴があります。

正確には外側の大きな花びらに見えるものは葉が変化した萼(がく)で、内側の小さな花びらが本来の意味での花びらです。

花言葉は「胃腸をお大事に」「変身」「揺れる心」など。

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