カナクギノキはクスノキ科クロモジ属の落葉樹です。
関東地方から西の山地に分布します。
4月から5月が花期で、雌雄異株です。
9月から10月に6、7mmほどの赤い実をつけます。
今回は、カナクギノキの花言葉について解説します。
「カナクギノキ」の花言葉
「誠実で控えめ」といいます。
カナクギノキ固有の花言葉はないため、クロモジ属のものが当てはまります。
花が緑色で目立たない様子からついた花言葉です。
出しゃばる事はないけれど、きちんと良い仕事をする同僚や部下などに贈るのに向く花言葉です。
それほど主張はしないけれど、押さえるところはきちんと押さえてくれる恋人や配偶者にも合います。
地下のインフラ設備を建設したり、管理したりする会社のシンボルとして、敷地に植えるのも良いでしょう。
部屋に飾り、やり過ぎになりがちな自分への戒めとする事も出来ます。
大抵の人は自分の事を他人より控えめで、いつも聞き手に廻っていると考えているので、「私の事だ」と受け入れてくれるでしょう。
向いていないのは、声の大きさで物事を解決する人です。
こういう人は、引いたら負けだと思っている為、人の話を聞かずに主張で押し流します。
少し遠慮して欲しいと思ってこの花言葉を伝えても、10倍ぐらいの反論が返って来て有耶無耶にされるでしょう。
「カナクギノキ」の豆知識
カナクギノキは、「鉄釘の木」と書きます。
「かね」は「鉄」の訓読みで、「かな」になるのは「金」と同じ変化です。
名前の由来としては2つあります。
まず、この木を釘にしてタンスを作る時に使ったという説です。
木で作ったものを金釘とは呼びませんが、木釘にも釘としての能力はあります。
木釘は水分などで木が伸縮する時に、一緒に伸縮してくれるため、木材が割れにくく長持ちします。
ですが、これに使われる素材は、ブナなど強さと粘りを併せ持つ木材にしか務まりません。
カナクギノキの木材は脆く、とても釘に使えません。
別の説として、樹皮が剥げてまだら模様になる事から、子鹿の白点模様に見立てて「鹿の子の木(かのこのき)」と呼び、それが変化していきカナクギノキになった、というものがあります。
まとめ
カナクギノキは花こそ地味ですが、葉も実も美しい木です。
花言葉を知っていれば、いち早く見つける事が出来るかも知れません。
風景に色を増やしてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。