葉のない独特な姿を持つオニノヤガラは、ラン科オニノヤガラ属の多年草です。
沖縄を除く全国に分布し、山地の樹林や湿原で生育します。
海外では中国、朝鮮半島、台湾に分布し、薬の材料として栽培も行われます。
根に棲む菌から栄養を吸収する腐生植物で光合成を必要としない事から、茎は緑色にならず葉もつけません。
天麻と呼ばれる生薬になり、目眩や頭痛などに効果があるとされます。
今回は、オニノヤガラの花言葉について解説します。
「オニノヤガラ」の花言葉
「略奪愛」「陰謀」「潔く身を引く」があります。
かなり悪い意味ですので、贈り物などに使う場合、洒落が分かる相手に留めた方が良いでしょう。
「略奪愛」
新しい花が次々咲いていく様子から、想像できる花言葉です。
実情がどうであれ、友人や恋人など、友好的な相手に対して使うような花言葉ではありません。
そういう展開があるドラマ出演者へのファンレターや、そういう作品が好きな友人に洒落で贈るといった、ワンクッション挟んだ利用は可能です。
創作などで、キャラクタのイメージにしたり、ミステリーの犯行動機の暗喩にするなどの使い方はあります。
相手がいる人を好きになった時、自分で育てて成就を願うのには使えそうです。
「陰謀」
ヤガラとは「矢柄」と書き、弓矢のやじりを付ける棒の部分を指します。
従ってオニノヤガラは、鬼が使うような大きな矢のイメージでついた名です。
矢は遠くから気付かれないうちに人を狙い撃てるため、この花言葉のイメージと合います。
こちらも仲の良い相手に贈るような花言葉ではありません。
創作物でそのようなものが好きな場合など、ひとひねり考えましょう。
誰かを恨んで陥れようとしている時、自分で育てて成功を願うのに利用できます。
ただ、その後自分も同じことをされるという予感に悩まされ続ける事になるので、長期的なマイナスも視野に入れましょう。
「潔く身を引く」
花を咲かせた後にすぐ枯れて消えてしまう姿からイメージされる花言葉です。
何事もフットワークの良い友人や同僚へ、贈り物などをする時に使える花言葉です。
心残りのある事を断ち切るために、自分のスマホの待ち受けにしても良いでしょう。
向いていないのは、粘り強く頑張るタイプの人です。
また資格取得や受験などに挑戦中の人に対しても、諦めるよう勧める意味になってしまいます。
まとめ
山歩きなどでオニノヤガラを見つけると、その異様な姿にギョッとするかも知れません。
花言葉を知っていれば、そこに面白さや興味を感じられるでしょう。
植物の見方が広がる花言葉を、是非参考にして下さい。