生薬として知られる「オタネニンジン」は、ウコギ科トチバニンジン属の多年草です。
別名を「チョウセンニンジン(朝鮮人参)」「コウライニンジン(高麗人参)」とも呼びます。
中国、極東ロシアに自生が見られる他、中国、朝鮮半島、日本国内でも栽培されています。
花は淡黄白色で、花期は5月です。
生薬としては根を用います。
今回は、「オタネニンジン」の花言葉について解説します。
「オタネニンジン」の花言葉
「癒し」「願い」「愛」といいます。
良い意味の言葉が揃い、贈り物にもお見舞いにも向きます。
但し、入院中や病気の人に、漢方薬の形で贈る事は避けましょう。
薬は医師が、副作用の出ないよう、ギリギリのところを見極めながら処方しているものです。
勝手に足せばバランスが壊れます。
「癒し」
身体を癒やす「オタネニンジン」の薬効から付いた花言葉です。
「オタネニンジン」は漢方で「上品」に分類され、直接病気を治す副作用の強いものではなく、長期服用で体質改善するものとされます。
何となく調子が悪く、元気が出ない人へ贈るのに向く花言葉です。
一緒にいると気分が落ち着く友人や恋人にも向きます。
花をスマホの待ち受けにし、気分が落ち込んだ時に見るのも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、会うと刺激的で楽しいけれど、後でぐったり疲れてしまう相手です。
それがストレス解消になっているなら意味は合います。
「願い」
こちらも薬効から、健康であって欲しいという願いを意味する花言葉です。
何か大きな目的のために頑張る友人へ、応援の意味で贈るのに向きます。
ちょっとしたお願い事の時に添えても意味が合います。
この花言葉が合わないのは、返すあてがない借金など、相手に不利にしかならない依頼の時です。
あなたの中で言葉に悪い印象が染みついてしまい、二度と正しい意味で使えなくなります。
「愛」
誰かが健康でいて欲しい事、自分が健康で誰かのために頑張りたい事、いずれも愛が原動力です。
家族や親しい人へ贈るのに向く花言葉です。
愛情深く、社会貢献などに利益度外視で取り組む人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、関係が浅い仕事上の付き合いの人です。
距離感がおかしいと、不安にさせるだけです。
「オタネニンジン」の豆知識
「オタネニンジン」は、江戸幕府が種を与え各藩に栽培を奨励した事から付いた名です。
幕府の権威から単なる「種」ではなく「御種」と呼んだのです。
「オタネニンジン」は、元々は何も付けず、枝分かれする根を人の手足に見立てた「人参(ニンジン)」と呼んでいました。
ですが、野菜の「人参(ニンジン)」が人々に定着し、逆に西洋医学の発展で「オタネニンジン」が使われなくなっていった事から、名前が逆転したのです。
まとめ
「オタネニンジン」は漢方薬としてのイメージが特に強い植物です。
花言葉を知り、興味を深めれば、生きた植物としての姿にも触れられるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。