「エステバリス」という花をご存じでしょうか。
別名「ナツザキフクジュソウ(夏咲き福寿草)」「アドニス」とも呼ばれる、ヨーロッパ、クロアチア原産のキンポウゲ科フクジュソウ属の一年草です。
一般的な「フクジュソウ」は早春に花を付けますが、この「エステバリス」は6月から9月にかけて咲くため「aestivalis(英語で「夏の」という意)」と名付けられました。
今回はそんな「エステバリス」の花言葉について詳しく見ていきましょう。
「エステバリス」の花言葉「優しくて悲しい思い出」
「エステバリス」のひとつめの花言葉は「優しくて悲しい思い出」です。
これはギリシャ神話のアフロディーテとアドニスの悲しい物語に由来しています。
アドニスは美しい少年だったため、アフロディーテと冥王ハデスの妻ペルセフォネに大層気に入られていました。
しかしアドニスは狩が好きだったため、1年の大半をアフロディーテのいる地上で過ごすことを選びます。
嫉妬したペルセフォネはアフロディーテの恋人軍神アレスをそそのかし、アドニスを殺させてしまいました。
その時零れたアドニスの血から「エステバリス」が咲いたと伝えられています。
「エステバリス」の別名「アドニス」もこの神話から採られました。
「エステバリス」の赤い花びらを見たら、この悲しい物語を思い出してみてください。
「エステバリス」の花言葉「消し難い思い出」
上記の悲しい神話から、「エステバリス」には「消し難い思い出」という花言葉も付けられました。
心に深く刻まれた思いがあるならば「エステバリス」を育ててみてはいかがでしょうか。
心にしみるような紅色があなたの思い出を美しく彩ってくれることでしょう。
「エステバリス」の花言葉「輝く生命」
「エステバリス」には「輝く生命」といった花言葉も付けられています。
これもアドニスの短い生命と、夏の短い間に鮮やかな花を咲かせる「エステバリス」の姿から付けられました。
通常の「フクジュソウ」は多年草なのですが、「エステバリス」は1年草で花を楽しめる時期もあまり長くありません。
短いながらも精一杯咲くいのちの美しさを感じさせてくれる花です。
まとめ
「エステバリス」は背丈が50㎝ほどまで育ち、先端にひとつ赤い花を咲かせます。
美しい花を咲かせる「エステバリス」をぜひお手元で楽しんでください。