食虫植物の代名詞とも言える「ウツボカズラ(ネペンテス)」は、「ウツボカズラ」科「ウツボカズラ」属の総称です。
マレー半島以南の東南アジアの諸島に分布し、現地では低地に普通に見られ、米を詰めて炊くなど食用にもされます。
日本へは、鑑賞用として1902年に持ち込まれました。
花は1cm未満の小花が花茎から均等に生え、全体としては円錐形の花穂を形成します。
鑑賞対象となる捕虫袋の方は、細長い漏斗型で上を向き、しばしば斑点が付きます。
今回は、「ウツボカズラ」の花言葉について解説します。
「ウツボカズラ(ネペンテス)」の花言葉
「甘い罠」「油断」「危険」「絡みつく視線」などがあります。
どれも警戒心を煽る言葉で、意味が合う相手なら贈り物に向きます。
一方、やり過ぎると過保護で鬱陶しいと思われるので、加減は必要です。
「甘い罠」
「ウツボカズラ」の食虫方法は、まず甘い蜜の香りで虫を引き寄せます。
蜜には酔っ払う成分が含まれるため、虫はバランスを崩し、捕虫袋に落ちます。
中の酸性の液体は界面活性剤の効果があり浮かびにくいため、虫は沈んで溺れ、酸による分解後消化されるのです。
甘い蜜で引き寄せる部分から、この花言葉が付きました。
一見可愛らしいけれど、なかなか腹黒い親しい友人などへ贈るのに向きます。
カロリー高めのスイーツの宣伝イメージにも良いでしょう。
一方、恋人や配偶者に対して使うと、「一緒になった事に後悔している」「騙された」というニュアンスが出るので、あまり合いません。
「油断」
「甘い罠」に惹かれてやって来た虫をイメージした花言葉です。
調子に乗って油断しやすい人へ、忠告として贈るのに向きます。
職場で事故防止の注意書きのデザインにも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、慎重で油断する事はまずない人です。
贈って断られる事はありませんが、元々油断しないので、特に効果はありません。
「危険」
「甘い罠」に「油断」した虫に訪れる危険という流れの花言葉です。
家に飾り、交通事故など日々の危険に注意するよう家族へ促すのに使えます。
危険な魅力がある人へ贈っても良いでしょう。
あくまで警戒や比喩的な「危険」であり、本当に暴力的で危険な人には合いません。
すぐに縁を切りましょう。
「絡みつく視線」
蔓性で樹木などに絡みつく様子から付いた花言葉です。
情熱的なイメージで「熱い感動」という花言葉も付いています。
恋人へ贈るのに向きます。
「ウツボカズラ(ネペンテス)」の豆知識
「ウツボカズラ」の「ウツボ」は「靫」と書きますがこれは、矢を入れる筒状の容れ物の事です。
形が似ている事が由来です。
一方、魚の「ウツボ」の由来も、ずんぐりした姿が「靫」に似ているからという説があり、共通しています。
また、似た名前の植物に「ウツボグサ」がありますが、これはシソ科で、全くの別種です。
まとめ
「ウツボカズラ」は独特な姿と性質で、印象深い植物です。
花言葉を知れば、更に興味深く感じられるでしょう。
植物との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。