「イワギボウシ」はキジカクシ科ギボウシ属の花です。
その名の通り岩場に生えることが多いギボウシの仲間で、主に山中のジメジメした崖や沢沿いの岩場などで見ることができます。
ただし東アジアに広く分布するギボウシと違い、「イワギボウシ」は日本の固有種であるうえ野生の個体は少ないので、山で見る機会はなかなか無いでしょう。
一方、ギボウシよりマイナーではありますが「イワギボウシ」もカラーリーフ(葉の色合いを楽しむ種)としてロックガーデンやシェードガーデンなどで栽培されることがあります。
自然のままの濃い緑の葉を付けるもの、明るい黄緑色の葉を付けるもの、白い筋模様がある葉を付けるものなどバリエーションが豊富なので、様々なタイプの庭に合わせることができるでしょう。
なお開花期は8〜10月で、花の色は白や紫です。
花の寿命は一日しかありませんが、こちらもエレガントで美しいと評されています。
「イワギボウシ」の花言葉
「イワギボウシ」の花言葉は、ギボウシと同じ「冷静」「沈黙」「沈静」「落ち着き」「静かな人」などです。
これらはギボウシの花が落ち着きのある雰囲気を漂わせていることからきています。
ゆえに日本庭園や図書館、美術館など静かな場所にはぴったりです。
あるいは必要な時に平常心を保てるようになりたい時、トラブルが起きても冷静沈着な思考ができる人になりたい時などにも良いでしょう。
なお市場においては「イワギボウシ」はマイナーな山野草という扱いなので、入手性はあまり良くありません。
しかし珍しい固有種というカテゴリの中では比較的育てやすい方です。
「イワギボウシ」の豆知識
「イワギボウシ」は草丈20〜40cmほどとコンパクトで、狭いスペースでも扱いやすいです。
また暑さや寒さにもある程度強いうえ、耐陰性も良好。
ただし乾燥はしないように気を付けてやる必要があります。
またサイコクイワギボウシ、イズイワギボウシ、オヒガンギボウシ、ヒメイワギボウシという変種が存在します。
まとめ
「イワギボウシ」はギボウシの仲間です。
日本の固有種で、野生のものは貴重。
しかし人の手で増やされたものが市場に出回ることがあるほか、カラーリーフとして栽培されることもあります。
花言葉は「冷静」「沈黙」「沈静」「落ち着き」「静かな人」などです。