イブキハタザオは、アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草です。
日本を含む北半球全般に分布しています。
日当たりの良い草地に自生する野草で、草丈は最大で80cm程度です。
小く白い花を複数つけます。
ヤマハタザオを始めとしたいくつかの類似種がありますが、ほどんど差はありません。
ここでは、イブキハタザオの花言葉について解説します。
「イブキハタザオ」の花言葉
「愛の絆」といいます。
イブキハタザオ固有の花言葉はないため、ヤマハタザオ属に共通する花言葉となります。
複数の花が集まった姿からイメージしやすい花言葉です。
言葉のイメージから、結婚式などに向きそうですが、由来と合わせると花の数が多すぎて、少々不穏になってしまいます。
従って、この場合の「愛」は、恋人同士や夫婦のような二者間のものではなく、家族などの比較的多数の人達のものでしょう。
子供が生まれたお祝いや、自分の両親、愛を教義とした信仰のある人への贈り物などに向きます。
自分自身の妊娠出産の時や、家族との繋がりを大切にしたい時などに育てるのも良いでしょう。
この花言葉が合わない相手として、会社などの組織の場合が考えられます。
会社経営者がこの花言葉を使い、社員への愛情を示そうとしても伝わりません。
ビジネス上の相手に対価を明示しない言葉だけで愛情を表現しても、不利な要求の下準備と見なされ、警戒されます。
「イブキハタザオ」の豆知識
イブキハタザオの名前は「イブキ」と「ハタザオ」に分けられます。
「ハタザオ」は、草の姿からついたもので、ピンと立った姿が支柱つまり竿、そして葉や花を旗に見立てたものです。
そして「イブキ」は、滋賀県伊吹山で見出された品種に付くもので、イブキハタザオ以外にも、いくつかの品種があります。
もっとも、それらはイブキとついても、伊吹山以外にも分布しています。
伊吹山は周囲と地続きで、ガラパゴス諸島のように特殊な隔離環境だった訳でもありません。
植物には、地元ではありふれていても、研究者が「発見」するまで名が付かないものがあります。
イブキハタザオも、別の場所の個体が先に発見されていれば、別の名になっていたのでしょう。
まとめ
イブキハタザオはピンと直立する姿が面白く、花は可愛らしい草です。
山歩きなどに見かけた時、花言葉を知っていればより嬉しく思えるでしょう。
自然をより身近にしてくれる花言葉を、是非心に留めておいて下さい。