イブキスミレはスミレ科スミレ属の多年草です。
生育環境は、主に木に囲われたやや湿り気の多い場所です。
日本では北海道や本州の一部に、大陸ではモンゴル以南からロシア沿岸にかけて分布します。
3~5月に2cm程の薄紫色か白の花を咲かせます。
ここでは、イブキスミレの花言葉について解説します。
「イブキスミレ」の花言葉
「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」があります。
イブキスミレ固有の花言葉はなく、スミレ共通のものが当てはまります。
慎ましく正直な人へ幸せを願って贈ると良いでしょう。
逆に活発で自己主張が激しい人に対しては、やや皮肉めいた意味になってしまいます。
「謙虚」
控えめで奥ゆかしい小さい花からのイメージです。
西洋では、スミレを女性が持つべき美徳の1つ「控えめ」を象徴する花としています。
適度な謙虚さがなければ、人との関係は上手く行きません。
男女を問わず贈り物などに向いた花言葉です。
自分自身のために絵や生花を飾っても良いでしょう。
自分が既に充分謙虚だと思う人も、本当にそうだったか見つめ直すきっかけになります。
謙虚かどうかは、結局相手の評価次第です。
発言量が同じぐらいだと、双方とも自分が譲ったと考えてしまうものです。
謙虚でいようと心がけておいてようやく丁度ぐらいに落ち着く、そう考えましょう。
「誠実」
同じく控えめな花のイメージからです。
控えめなら嘘をつかないかというとそうでもありませんが、グイグイ前に出て口八丁であること無いこと言い立てるよりは、幾分誠実そうなイメージがあります。
曲がった事の嫌いな誠実な人に贈るのに向く花言葉です。
自分が誠実であろうと心がけるために、部屋などに飾るのも良いでしょう。
「小さな幸せ」
草の中で目立たないけれど、綺麗な小さい花を咲かせるイメージにぴったり合っています。
日常的に存在する花でもあるので、ちょっとしたサプライズに恋人や配偶者などに贈るのも良いでしょう。
高価な贈り物などの大きな幸せはと違って、小さな幸せは感動の幅は小さいですが、長く続ける事ができます。
結果として幸せの総量は、大きな幸せに匹敵するものになるかも知れないのです。
自分の部屋に飾って、その可憐さに小さな幸せを感じてみるのも良いでしょう。
「イブキスミレ」の豆知識
イブキスミレは、植物学者の牧野富太郎博士が、1881年に滋賀県の伊吹山で見出した事から付いた名です。
伊吹山の語源としては、山から吹き下ろす風が「神の息吹」に見立てられた事によります。
それなら「息吹山」では、と考えてしまいますが、滋賀県の古い地名が「伊賀」である事から、「伊」の文字に置き換わったと考えられます。
尚、伊賀の伊がどこから来たか辿ると、伊勢神宮の伊勢との繋がりが考えられるのですが、伊勢の語源が磯(イソ)または五十瀬(イソセ)となり、ここでも音だけで話が進み、「伊」の文字は曖昧になってしまいます。
まとめ
イブキスミレは小さく可愛らしい花です。
花言葉を知っていれば、一層その好ましさが増すでしょう。
ふと見かける草花との距離を縮める花言葉を是非心に留め置いて下さい。