イノコヅチはヒユ科イノコヅチ属の多年草です。
北海道と沖縄を除く、本州、四国、九州に分布し、山野から道端まで様々なところに生えます。
雑草として扱われますが、根から漢方薬が取れたり、アクが少なく食べる事が出来たり、意外に有用です。
草丈は1m程になり、夏から秋に緑色の小さい花を多くつけます。
種に2本の小さい棘を持ち、動物の毛などに引っかかる事で、生息域を広げていくいわゆる「ひっつき虫」と呼ばれる植物の1つです。
ここでは、イノコヅチの花言葉について解説します。
「イノコヅチ」の花言葉
「二重人格」「人懐こい」「命燃え尽きるまで」があります。
方向性の定まらない、良いとは言えない花言葉なので、人に贈る言葉としては向きませんが、創作物などのキャライメージには使えそうです。
「二重人格」
多くのイノコヅチは日陰を好みますが、ヒナタイノコヅチという日向を好む種もあります。
この事から付いた名です。
病気としての二重人格は深刻な症状で、誤解が偏見を助長する事も多いため、十分な理解と配慮が必要です。
このため、贈り物などに添える言葉としては向かない花言葉です。
「人懐こい」
種が人間の衣服にくっつく「ひっつき虫」の性質からついた言葉です。
花言葉自体は良い意味ですが、イノコヅチの印象も合わせると、馴れ馴れしく鬱陶しいという要素も足されてしまうため、他人に対して使うには注意が必要です。
仲間内の愛されキャラなどには向く言葉でしょう。
また、自分が人見知りで、友人との距離が詰められない時などに、部屋に飾ってみるのは良さそうです。
「命燃え尽きるまで」
薬として使われる性質から、ずっと服用され続けるイメージと合います。
また、もっと軽く「ひっつき虫」としての性質とも合います。
全部取ったと思ってもどこかにチマチマ残っていて「死ぬまで取れないんじゃないか」と思う事もあるでしょう。
一生添い遂げたい相手に贈ってプロポーズする時などに向きます。
昔なら主君への忠誠を誓う時などに利用出来そうですが、昨今は忠誠心を無闇に表明すると「こいつは何をしても辞めない」と判断され、無茶な命令が増えるだけなので、心の内に秘めておくだけにしましょう。
まとめ
イノコヅチは雑草と認識されている上、服に種が付いてしまうことから、あまり良い印象はありません。
ですが花言葉を知れば、少し見方が変わるかも知れません。
草花の印象を立体的にしてくれる花言葉を心に留め置いて下さい。