「イチゴツナギ」は、イネ科「イチゴツナギ」属(ナガハグサ属)の多年草です。
海外では中国、国内では北海道から九州の道端や草地、土手などに生育します。
花は淡い黄緑色で、穂を作り、花期は5月から7月です。
今回は、「イチゴツナギ」の花言葉について解説します。
「イチゴツナギ」の花言葉
「郷愁」「主義を貫く」「あなたも私を喜ばせる」といいます。
方向性が違いますが良い言葉で、意味が合う相手への贈り物に向きます。
「郷愁」
「イチゴツナギ」は「苺繋ぎ」と書きます。
これは、子供が野いちごを摘んだ時、本種の茎に通して運んだ事が由来です。
英語では同属の植物を「ブルーグラス」と呼びます。
アメリカのケンタッキー州の地域名にも使われ、「ブルーグラス・ミュージック」の語源になっています。
野で遊ぶ記憶も、ブルーグラスの音色も、懐かしさを感じさせる事から「郷愁」という花言葉が付きました。
故郷は時に懐かしく思い出されますが、「故郷は遠きにありて想うもの」とも言われる通り、実際に帰ると煩わしい事も多いものです。
あまりに過去や故郷が懐かしい時は、帰る事を考えるよりも前に、今に問題がないか省みた方が建設的でしょう。
思い出を共有する古くからの友人へ贈るのに向く花言葉です。
「主義を貫く」
「イチゴツナギ」の、野いちごを貫いて運んだというイメージから付いた花言葉です。
自分の主義主張を貫き通すのは難しい事です。
全く耳を貸さず言い通すだけならそれほどでもありませんが、他の人の意見を聞きながらだと、案外揺れ動いてしまいます。
良い意見を貰って、その後の主義がより洗練されていくなら良いのですが、往々にして人は他人へ同調して意見を曲げてしまうものです。
この「同調圧」は強いもので、明らかに間違えているものも、他の全員がそちらを選ぶと、従ってしまうという実験結果もある程です。
大事なのは、間違った意見を出すような集団に所属するのは避けるという事になるのでしょう。
主義主張が真っ直ぐで、共感が持てる友人へ贈るのに向く花言葉です。
「あなたも私を喜ばせる」
イチゴの花言葉は、「あなたは私を喜ばせる」ですが、これを繋いで持ち帰る「イチゴツナギ」もやはり、家族を喜ばせるものになります。
人を喜ばせる事は嬉しい事です。
人間は、他人に認められる事を嬉しいと感じるものですが、「喜び」は間違いなく認められた証拠になる反応でしょう。
いつもあなたが喜ばせたり、相手から喜ばせられたりする親しい人へ贈り、好意を伝えるのに向く花言葉です。
まとめ
「イチゴツナギ」は野に生える植物で、ごく有り触れたものです。
花言葉を知り、興味を深めれば、それこそが懐かしい風景を作っている事に気づけるでしょう。
風景の解像度を増してくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。