「アネモネ(ウインドフラワー)」は、キンポウゲ科アネモネ属(イチリンソウ属)の多年草です。
ヨーロッパ南部から地中海地方沿岸原産で、日本へは明治時代に渡来しました。
100種ほどの種類があり、花色は白から赤、青、花期は2月から5月です。
今回は、「アネモネ」の花言葉について解説します。
「アネモネ(ウインドフラワー)」の花言葉
「恋の苦しみ」「見放される」「無邪気」「期待」などです。
良い意味と悪い意味が混じるため、誰かに贈る時はカードなどで言葉を絞り、意図も書き足すと誤解がありません。
「恋の苦しみ」
「アネモネ」には古代ギリシャ神話の由来話があります。
昔、「アネモネ」という名の美しい妖精が、花の女神フローラに仕えていました。
ところが、フローラの夫である西風の王ゼピュロスと、不倫関係になってしまったのです。
これを知ったフローラに追放された「アネモネ」は、荒野を彷徨います。
見かねたゼピュロスが彼女を花に変えた、というものです。
理不尽で救いのない話ですが、ギリシャ神話の神は、理不尽な自然現象を擬人化したものと解釈すると理解しやすいでしょう。
恋人へ、狂おしい程の愛情を伝えるメッセージとして、贈るのに向きます。
「見放される」
こちらも同じ神話から付いた花言葉です。
誰かを見放す事は、心苦しいものです。
一方、とことん見放さず付き合い、共倒れになる場合もあります。
タイミングは難しく、最適を選んだとしても、後悔は付きまといます。
「見放される」にせよ、見放す側にせよ、程々で切り替える気持ちが大事です。
誰かに贈るには向きません。
創作で、世界に絶望した魔王のようなキャラクタのイメージには良いでしょう。
「無邪気」
可愛らしい花が、素直に上を向く姿から付いた花言葉です。
「無邪気」な子供を見て、微笑ましいと思うか、単にうるさいと思うかは、経験や気持ち次第です。
ある人にとって良いものが、別な人にも良いとは限らないというのは、肝に銘じておくべき事でしょう。
「無邪気」さが好ましい、親しい人へ贈るのに向く花言葉です。
子供にも意味は合いますが、有毒なので手の届く所に飾ってはいけません。
「期待」
冬の終わりから咲き始め、春への「期待」を盛り上げてくれるところから付いた花言葉です。
スポーツクラブにいる時、有力なチームメイトなどへ贈るのに向きます。
「アネモネ(ウインドフラワー)」の豆知識
「アネモネ」は学名から付いた名で、古代ギリシャ語の「アネモス(風)」が語源になっています。
英名の「ウインドフラワー(風の花)」は、ここから付いています。
これは、毛の生えた種子が風に運ばれる性質を表したものです。
和名では「ボタンイチゲ(牡丹一華)」という呼び名があります。
まとめ
「アネモネ(ウインドフラワー)」は、キンポウゲ科アネモネ属(イチリンソウ属)の多年草です。
花言葉は、「恋の苦しみ」「見放される」「無邪気」「期待」です。
様々な言葉が混じりますが、カードなどを添えれば誤解も避けられます。
花への興味を一層深めてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。