繊細な葉(茎)が美しい「アスパラガス・ナナス」は、キジカクシ科クサスギカズラ属(アスパラガス属)の常緑の蔓性多年草です。
野菜のアスパラガスと近縁の園芸品種で、日当たりの良い場所を好みます。
花は直径5mmほどで、白から淡黄白色、花弁は6枚、花期は5月から9月です。
主に茎が変化した葉状枝を楽しむ植物です。
今回は、「アスパラガス・ナナス」の花言葉について解説します。
「アスパラガス・ナナス」の花言葉
「無変化」「無敵」「我が勝利」「敵を除く」といいます。
いずれも良い意味で、スポーツなどで相手のある勝負事に挑む人へ贈るのに向きます。
「無変化」
アスパラガスに共通する花言葉です。
緑で常に美しいところから付いた花言葉です。
常緑の植物は、同じ葉が常に付いているように見えますが、古くなった葉を落として緑を保っています。
形あるものはそのままにしておけば、いずれ朽ちていきます。
変わらないように見えるものは、そのための弛まぬ努力があるのです。
伝統を守りつつも発展を続ける会社のディスプレイに向きます。
恋人に贈ると、「関係がこれ以上発展しない」という意味になるので向きません。
「無敵」
こちらも常緑で、緑の勢いが衰えない事から付いた花言葉です。
無敵には二通りの考え方があり、あらゆる者に打ち勝てる強さで「誰も敵わない」という意味と、あらゆる相手から戦いを仕掛けられず「敵がいない」という意味です。
敵は意表を衝くもので、いずれの方法も絶対有効とは言えません。
敵は作らず、絡まれても割に合わない程度に強い、というのが現実的な無敵状態でしょう。
人に対しては前者の意味で、「その分野では敵なし」という褒め言葉として贈るのに向きます。
「我が勝利」
アスパラガス属は、専守防衛ではなく針を思わせる葉状枝が付きます。
無数の槍を構えた密集隊形の突撃で勝利を掴む、といった意味の花言葉です。
スポーツチームで、勝利のお祝い会場のディスプレイに向きます。
「敵を除く」
これが「アスパラガス・ナナス」固有の花言葉です。
別名の「シノブボウキ(忍箒)」から、敵を箒で掃き散らして除くイメージです。
戦いで敵を除くために、必ずしも敵を傷つける必要はありません。
心を折ってしまえば戦えず、逃げるしかないのです。
さもないと、恨みを残した泥仕合になってしまうでしょう。
何かしら勝負を前にした親しい人へ贈るのに向きます。
「アスパラガス・ナナス」の豆知識
「アスパラガス・ナナス」は、学名全部の「アスパラガス・プルモーサス・ナナス」とも呼ばれます。
和名は「シノブボウキ(忍箒)」で、葉がシダ植物の「シノブ」に似て、枝振りが箒のように見える事から付いたものです。
まとめ
「アスパラガス・ナナス」は柔らかそうな美しい植物です。
花言葉を知れば、意外な強さにも触れられるでしょう。
植物を多面的に見せてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。