「アカンサス・ハアザミ(葉薊)」はキツネノマゴ科ハアザミ属の多年草です。
市場では単に「アカンサス」と表記されることも多くあります。
名前の由来はギリシャ語でとげを意味する「akantha」なのだそうで、イメージ通りとげとげしい形の葉を付けるという特徴があります。
一方、花は高さ0.8〜1.5m程になる花茎の先に穂状の花序(かじょ、花の集合体)として多数付くもので、白と紫のコントラストが美しいと評判。
またその美しさゆえ古代ギリシャにおいてはしばしば装飾のモチーフとして用いられたうえ、現代のギリシャにおいては国花に指定されているそうです。
「アカンサス・ハアザミ(葉薊)」の花言葉
「アカンサス・ハアザミ(葉薊)」にはたくさんの花言葉が与えられています。
代表的なものは「美術」「芸術」「技巧」「建築」「気品ある振る舞い」などです。
これらはその美しい姿が建築や日用品などのモチーフになっていたことからきています。
また、他に「美を好む」「芸術への愛」「信じがたい生命力」「離れない結び目」などといった花言葉もあります。
全体的に美術や芸術に深く関係しているので、例えば美術学校の教室やアトリエに飾る、絵や音楽などの上達を祈って育てるといった利用法が考えられるでしょう。
花のサイズが大きく葉がとげとげしいからかギフトとしては用いられないようですが、洋風の庭でフォーカル・ポイント(視線を集めやすいポイント)に植える花として抜擢されることもあるようです。
「アカンサス・ハアザミ(葉薊)」の豆知識
葉を図案化したものは「アカンサス模様」と呼ばれ、ヨーロッパでは古くから形を変えて使われてきました。
また日本においても東京千代田区にある重要文化財、明治生命館の柱や皇居外苑にある二重橋の手すりなどに使われているのを見ることができます。
加えて一万円札にも使われていますし、賞状に使われることも多いです。
さらに花や葉をイメージしたデザインのアクセサリーや服、じゅうたん、バッグ、食器などが売られているので、芸術と関わりのある方にこういったアイテムを贈るのも良いでしょう。
まとめ
「アカンサス・ハアザミ(葉薊)」はキツネノマゴ科の多年草です。
白と紫の美しい花を咲かせるギリシャの国花で、古くから装飾などのモチーフとして用いられてきました。
また花言葉は「美術」「芸術」「技巧」「建築」「気品ある振る舞い」などです。