アイビーはウコギ科の被子植物で、一般に「ツタ」と呼ばれるもののいくつかを指します。
アイビーに覆われた建物の壁は雰囲気がありますが、虫の住処にもなるため、歓迎されるだけではない植物です。
ここでは、アイビーの花言葉について解説します。
「アイビー」の花言葉
「誠実」「結婚」「不滅」「死んでも離れない」があります。
少々怖いものも含まれますが、パワフルさがあるとも言えます。
結婚式のブーケなど、一生涯に関わるものには向いているでしょう。
「誠実」
蔓を伸ばし容易に断ち切れない性質から、約束を守り通すイメージに繋がります。
それ自体を贈る他にも、誠実さが求められる商談の場に飾ったり、営業名刺のモチーフにするのも良いでしょう。
「結婚」
アイビーはギリシャ神話における、結婚の神ヒュメナイオスと関連づけられます。
祭壇に飾られる事が多いため、この花言葉が付きました。
それ以外にも、ツルを伸ばして絡みつき結びつける印象からも、結婚を容易に想像できるでしょう。
これらのイメージと、花を際立たせるグリーンの美しさから、結婚式のブーケにも採用されます。
「不滅」
常緑で枯れず、いつも茂っている印象から付いたものです。
自分の家にアイビーが生えてしまった時、多少引きはがしてもどんどん再生する様子からも、想像しやすいでしょう。
長寿を祈ったり、組織の存続を願う時などに合います。
但し、現実のアイビーの不滅を味わいたくないならば、鉢植えなど増えてしまう形で扱うのは避けましょう。
「死んでも離れない」
アイビーが絡みつくと、例え枯れても簡単には剥がれません。
比喩が多い花言葉の中では例外的に、ただの説明になっています。
結婚の誓いは「死が2人を分かつまで」ですが、アイビーはもっと先まで続く訳です。
若干ホラーじみた表現とも取れますが、輪廻転生のある仏教的な死生観ならば、「生まれ変わっても一緒になりたい」という普通に肯定的な意味になります。
アイビーの豆知識
アイビーというと、ファッションのアイビー・ルックの事を先に思い出す人もいるかも知れません。
こちらは、ハーバード大学など、アメリカで伝統的な8つの私立大学の総称「アイビー・リーグ」の学生ファッションが元になっています。
一見関係なさそうですが、そうでもありません。
「アイビー・リーグ」の語源を辿ると、伝統あるレンガの学舎に絡まるアイビーのイメージという説に辿り着き、やはり植物のアイビーが由来だったという結論になります。
まとめ
アイビーはそれ自体が主役になる事は少ないのですが、他のカラフルな花を引き立てるグリーンとして重要な役割を果たします。
自宅でも簡単に増やす事が出来ますが、花言葉を覚えておけば、やり過ぎない方が良いと気付けるでしょう。
草花の様々な面を知る事が出来る花言葉を、是非参考にして下さい。