「アイスランドポピー」は、ケシ科ケシ属の多年草です。
日本では夏を越えられないため、1年草として扱われます。
シベリアから極東に分布し、改良品種が流通しています。
花は直径8cmほど、花弁4枚のカップ型で、花色は白から赤、赤から黄色です。
花期は3月から4月です。
今回は、「アイスランドポピー」の花言葉について解説します。
「アイスランドポピー」の花言葉
「眠り」「思いやり」「富」「成功」などがあります。
古代ギリシャ神話で、「ポピー」が眠りをもたらし、女神「デメテル」を癒した事から付いた花言葉を含みます。
人を気遣う贈り物などに向きます。
「眠り」
ポピーが疲労していた女神デメテルを眠らせた事から付いた花言葉です。
眠りによって癒されたという意味で「慰め」という花言葉も付いています。
「アイスランドポピー」が、命が眠るようなシベリアの凍てつく大地で咲く事も意味が合います。
眠りは大切なものです。
無理矢理起き続けると精神や命に関わるほどです。
一方、眠りは精神状態に左右されるため「良い眠り」は難しいものです。
これは現代人が眠気を抑えよう、紛らわせようとし過ぎた事で、生理欲求と感覚が不整合を起こしている状況でしょう。
眠い時は寝て、辛い時は休み、空腹の分食べる、といった自分の感覚を取り戻す事が重要です。
ベッドサイドに飾るのに向く花言葉です。
「思いやり」
女神デメテルにポピーを与えた眠りの神「ヒュプノス」の思いやりを表す花言葉です。
それに対するデメテルの「感謝」という花言葉も付いています。
また、シベリアで咲く「アイスランドポピー」の明るい色の花が、心を温め思いやりを感じさせる事も意味が合います。
思いやりがあり、助けてくれる人へ贈り感謝を伝えるのに向きます。
「富」
「アイスランドポピー」の、黄色やオレンジなど黄金をイメージさせる花色から付いた花言葉です。
一方、カップ型の花から、カップになみなみと満たされたもの、というイメージでも合います。
富は生きるのに必要なものです。
多すぎれば悪く作用しますが、適量はないと心まで貧しくなってしまいます。
一番注意が必要なのは、不安に対して用意する富です。
これを突き詰めると、富は幾らあっても足りません。
人生は分からないもの。
「これだけ備えて駄目なら、後は仕方ない」という割り切りが重要です。
金運を願って植えたり、独り立ちする子供へ贈るのに向きます。
「成功」
黄金色の花や、カップに注がれる勝利の美酒といったイメージから付いた花言葉です。
成功したいと思うのは万人共通です。
けれど、その為にどれだけのコストを費やさなければならないかで、求めるか諦めるか分岐していきます。
ですが、落ち込む事でもありません。
別のルートには別の成功があるのです。
何かしら挑戦する時に飾り、頑張るため気合いを入れるのに向きます。
親しい人の成功を祈り贈るのも良いでしょう。
「アイスランドポピー」の豆知識
「アイスランドポピー」は、1759年に北極探検隊によってシベリアで発見されました。
シベリアを「氷の地(アイスランド)」として、この名が付いています。
従って大西洋の島国である「アイスランド共和国」とは、語源が一緒なだけで、特に関係はありません。
別名は「シベリアヒナゲシ」です。
まとめ
「アイスランドポピー」は可愛らしい花です。
花言葉を知れば、より親しみを感じるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。