そのまま食べても、ジュースやワインにしてもおいしい「ブドウ(葡萄)」は、「ブドウ」科「ブドウ」属の蔓性の落葉樹です。
中近東原産で、多数の品種が作られており、温帯域を中心に世界中で栽培されています。
花は穂状につき、花弁はなく5本の雄しべが突き出ます。
花期は5月から6月、果実の収穫期は8月から10月です。
今回は、「ブドウ」の花言葉について解説します。
「ブドウ(葡萄)」の花言葉
「酔いと狂気」「人間愛」「親切」「忘却」などがあります。
危なっかしいイメージの言葉もあるため、相手に贈る時はきちんと意図を伝えましょう。
「酔いと狂気」
古代ギリシャの神で「ブドウ」酒を司るのが「デュオニューソス」です。
酒による酔いのイメージが色濃く現れた神で、「狂っている」とも「治されて正常になった」ともいわれます。
そこからイメージされた花言葉です。
「陶酔」という花言葉も同じ由来です。
そのままだと良くない意味ですが、やや曖昧に酒好きの友人へ贈るなら意味が合います。
「人間愛」
キリスト教の創始者である「イエス・キリスト」に由来する花言葉です。
キリストは、自分を「ブドウ」の木に、弟子を枝に喩え、信仰から離れななければ実り(幸せ)がもたらされると話しました。
キリスト教の多くの宗派では、最初の人間が神の意思に背き「知恵の実」を食べた罪、これを人間全てが生まれながらに背負った「原罪」とします。
これを自分独りで肩代わりして処刑され、贖ったのがキリストであるとされます。
ここから付いた花言葉です。
同じ由来で「信頼」という言葉も付いています。
人類を救う医療技術などの開発に携わる友人へ贈るのに向きます。
「親切」
「ブドウ」がたわわに果実を付け、人や動物に食べ物を与えてくれる事、葉も食べられ、木材としても使える事など、用途が豊富な事から付いた花言葉です。
「思いやり」「慈善」「好意」などの言葉も付いています。
親切で人に優しい友人へ贈るのに向く花言葉です。
社会福祉に携わる人にも良いでしょう。
この花言葉が合わないのは、困っている人を「可哀想」と言うだけで満足し、何も自分は行動しない人です。
「忘却」
ワインで酔って忘れてしまうイメージから付いた花言葉です。
仲直りの場面に向く花言葉です。
忘年会の飲み放題コースに足しても意味が合います。
この花言葉が合わないのは、あなたが問題になる事をやらかした時です。
「反省していない」と思われ、余計忘れてくれなくなります。
まとめ
「ブドウ」は身近で有り触れた果実です。
花言葉を知れば、その深い歴史と文化の一端に触れられるでしょう。
植物を知るきっかけとなる、花言葉を是非参考にして下さい。