「騎士道」は、騎士の行動規範を表す言葉で、古くはキリスト教の守護者、後に君主に仕える戦士としての側面が強調されますが、「紳士的」と評される振る舞いと比較的イメージが合うでしょう。
「騎士道」という花言葉の花は、紳士的な人を讃えて贈り、好意を伝えるのに向きます。
信じるもののため命懸けになれる武人のニュアンスで、愛する人を守りたい気持ちと共に贈っても意味が合うでしょう。
あくまで理想としての騎士を表すので、騎士に好意的なイメージを持っている人のための言葉です。
「騎士道」の花言葉を持つ花
「騎士道」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「トリカブト(鳥兜)」
キンポウゲ科トリカブト属の総称です。
花色は白、紫、黄色です。
花の形は横からは、上部と下部で大きく2つに分かれているように見えます。
上部の端を庇と解釈した時、兜をかぶった騎士の横顔のように見える事から「騎士道」という花言葉が付いています。
他の花言葉は「武者修行」「栄光」「美しい輝き」と、騎士をイメージさせるものと、「復讐」「敵意」「人間嫌い」「厭世家」「あなたは私に死を与えた」という有毒な性質から付いたものに分かれます。
毒草として非常に有名な花である事から、「騎士道」のつもりで贈りたいなら特に、具体的な説明を付け加えた方が良いでしょう。
中世ヨーロッパ風味の世界観の娯楽作品が好きな人には、両方の意味で贈っても喜ばれる場合があります。
「騎士道」と似た意味の花言葉を持つ花
「騎士道」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「モンステラ」
サトイモ科モンステラ属の熱帯性の多年草です。
花は中央に小花が集まった花穂が直立し、その周囲を葉が変化した仏炎苞が囲み1つに見えるという、サトイモ科に特有に構造です。
ただし、開花はあまりせず、主に葉を楽しむ観葉植物です。
モンステラの葉は非常に大きくなりますが、育つにつれて多数の切れ込みが入っていきます。
これによって、葉の下に隠れてしまうような葉や小さな植物にも日光が届くようになるのです。
当然、切れ込みの分、自分の光合成が出来る量が減るため、「弱いもののために我が身を犠牲にする」という意味で、花言葉「献身」が付きます。
「弱者の守護」という「騎士道」の柱の1つを体現した植物と言えるでしょう。
他の花言葉は「嬉しい便り」「壮大な計画」「深い関係」です。
他の植物では、「献身」は「アセビ(馬酔木)」「ギボウシ(擬宝珠)」に、「献身的な愛」は「ヘリオトロープ」に付いています。
また、「誠実」「勇気」「信仰」「愛情」など、「騎士道」が連想される花言葉は多岐に渡るため、相手に合わせて様々に使い分けられます。
まとめ
「騎士道」という花言葉を持つ花は「トリカブト」です。
似た意味の花言葉を持つ植物として「モンステラ」「アセビ」「ギボウシ」「ヘリオトロープ」などがあります。
広い意味があり、様々な花が当てはまるため、相手に合わせて使い分けられるでしょう。
