「不幸」という花言葉の花は、幸せではなくなり悲しんでいる人に贈り、同情を示すのに向きます。
尚、身内の人が亡くなった時も「不幸」と呼びますが、葬儀で使われる花は、専ら良い意味の花が選ばれます。
相手の心の状況や好みなどを踏まえ、よく花を選べば、辛さがより和らぐ贈り物になるでしょう。
「不幸」の花言葉を持つ花
「不幸」という花言葉を持つ花について、見ていきましょう。
「スカビオサ(マツムシソウ)」
スイカズラ科スカビオサ属(マツムシソウ属)の多年草です。
小花が集まって1つの花に見え、花色は白から赤、青です。
西洋では青や紫の花は、夫を失った妻に贈る花とされていた事から、代表的な花色が紫の「スカビオサ」に「不幸な恋」「不幸な愛情」という花言葉が付きます。
他の花言葉として「未亡人」「私は全てを失った」といったものと、「再起」「健気」「魅力」などポジティブなものが混在します。
「不幸」に落ち込む相手に同情しつつ元気付けるのに向く花です。
「クロッカス」
アヤメ科クロッカス属のうち、特に鑑賞用に向く種の総称です。
花色は白から紫、黄色です。
「不幸な恋」という花言葉が付いていますが、その由来は古代ギリシャ神話です。
昔、旅と商売の神「ヘルメス」は、美青年「クローカス」と婚約しました。
喜びの中にあった2人は、山でソリ遊びに興じていたのですが、突風が吹き、クローカスを乗せたソリは谷底に落ちてしまいました。
ヘルメスは神と言ってもそこまで圧倒的な力を持つ存在ではないため、冬の雪山の谷底を調べる事は出来ません。
春になってようやく谷底に降りると、そこには美しい「クロッカス」の花が咲いていたのです。
他の花言葉は「青春の喜び」「元気」「楽しみ」「裏切らないで」「焦燥」「悪口を言うな」「堅実」など、方向性は定まらないため、相手や状況に合わせて花言葉を伝えると良いでしょう。
「不幸」と似た意味の花言葉を持つ花
「不幸」に似た意味の花言葉を持つ花は、複数見られます。
「失望」という花言葉は「キンセンカ(金盞花)」「ムスカリ」「オジギソウ」に付きます。
「不幸」な人を見て感じる「哀れ」は「シラー」の花言葉です。
「不幸」の時にこそ輝きを増すのが「スノードロップ」の「いざという時の友」です。
「ソバ(蕎麦)」の「喜びと悲しみ」も、「不幸」な時に役立つ心構えでしょう。
まとめ
「不幸」という花言葉を持つ花は「スカビオサ」「クロッカス」です。
似た意味の花言葉を持つ花として「キンセンカ」「ムスカリ」「オジギソウ」「シラー」「スノードロップ」「ソバ」などがあります。
相手の心に寄り添い花を選べば、より辛さが和らぐ贈り物になるでしょう。