「不信仰」とは、信仰のないこと、または不信心な様を表す言葉です。
神仏を信仰しないというと仰々しく感じてしまいますが、キリスト教文化圏などにおいて「不信仰」であることは罪の一つであるとみなされることがあります。
今回は「不信仰」の花言葉を持つ植物について解説します。
「不信仰」の花言葉を持つ花
「不信仰」の花言葉を持つ植物は「ハナズオウ(花蘇芳)」です。
マメ科ハナズオウ属で中国が原産であるとされる「ハナズオウ(花蘇芳)」は花の色が染色材料の一つである蘇芳(スオウ)で染めた色、蘇芳色に似ていることからこの名前がつけられました。
「ハナズオウ(花蘇芳)」
「ハナズオウ(花蘇芳)」には「不信仰」の他に「裏切り」の花言葉も持っています。
これらの花言葉はどちらも、キリスト教の十二使徒の一人に数えられ、裏切り者として名前を遺すユダに由来するものです。
ユダは私欲のために師であったキリストを裏切った人物です。
その結果キリストは磔刑に処せられてしまいますが、これを悔いたユダはセイヨウハナズオウの木の下で命を断ちます。
セイヨウハナズオウは「ハナズオウ(花蘇芳)」の近種ですが、セイヨウハナズオウの持つエピソードから「ハナズオウ(花蘇芳)にも「不信仰」の花言葉がつけられました。
これらのネガティブな花言葉とは別に「目覚め」、「喜び」といった春先に次々に鮮やかなな花を咲かせる様子からつけられた花言葉も持っています。
「不信仰」に関連した花言葉を持つ花
「不信仰」に関連して、人の期待を裏切るといった花言葉も紹介します。
「ゲッケイジュの花」、「ダリア」には「裏切り」の花言葉がつけられています。
「ゲッケイジュの花」
ゲッケイジュ(月桂樹)はクスノキ科の常緑高木です。
木は雄株と雌株が存在しますが、一般的に流通しているのは雄株だと言われます。
葉、花など部位によって花言葉が異なりますが、「ゲッケイジュの花」の花には「裏切り」、「不信」の花言葉がつけられています。
これは「ゲッケイジュの花」がユダの衣装の色、黄色であることから付けられた花言葉です。
「ダリア」
キク科ダリア属の「ダリア」はメキシコ原産の植物であり、メキシコの国花です。
「ダリア」はナポレオン1世の最初の妻ジョセフィーヌが愛した花で、彼女の庭だけで栽培されていたのですが、ある貴族と庭師の裏切りにより別の庭でも「ダリア」が栽培され始めてしまいます。
この事件を機に、ジョセフィーヌは「ダリア」への愛を失ってしまったとされますが、このエピソードこそが「裏切り」そして「移り気」の花言葉がつけられて由来であるそうです。
まとめ
「不信心」という言葉は日本人には若干馴染みが薄い言葉ではありますが、心変わりの様子を指すような言葉であると言えます。
花言葉で贈る際の参考になさってください。