海底に生える花のような「ウミユリ」は、棘皮動物の1群です。
カンブリア期中期以降に出現したウニやヒトデの仲間で、動物界に分類され、植物ではありません。
現存する種は体長50cmほどで、茎のような「支持体」で体を支え、花弁のような腕でプランクトンなどを捕らえます。
この多数付いた腕が開く様子を、「ユリ」の花弁に喩えたものです。
今回は、「ウミユリ」の花言葉について解説します。
「ウミユリ」の花言葉
「威厳」「商売繁盛」「癒し」「歴史」といいます。
花言葉は実在する植物の花に限らず、広い範囲で付けられるため、「ウミユリ」にも存在します。
「威厳」
ユリの花言葉と共通します。
「ウミユリ」が化石となって発見され、「固い」イメージがある事も意味に含まれます。
また、イギリスの「リンディスファーン島」では、島の守護聖人「聖カスバート」にあやかり、管型の「ウミユリ」の化石を「聖カスバートのビーズ」と呼びました。
これも、「威厳」という花言葉の由来の1つとなります。
威厳があり尊敬出来る人へ贈るのに向く花言葉です。
「商売繁盛」
イギリスの川で発見される星形の「ウミユリ」の化石が「妖精のお金」と呼ばれた事、「スターストーン」と呼ばれ勝利のお守りとされた事から付いた花言葉です。
商売するからには繁盛させたいですが、忙しすぎるのも困りものです。
「この辺りで良い」というラインを設定しても、「今のうちに稼いでおこう」と思ってしまうと止まりません。
未来の自分を少し信頼して、今を楽しむ気持ちも重要でしょう。
開業した友人へ贈るのに向く花言葉です。
「癒し」
『聖カスバート伝』によれば、聖カスバートは、自分が天使に膝を癒して貰った他、多数の傷つき苦しむ人を癒しています。
このイメージから付いた花言葉です。
海底に植物のように生え、ゆらゆらと揺れる「癒やし系ゆるキャラ」のような様子も意味が合います。
一緒にいると癒される、穏やかで優しい人へ贈り、好意を伝えるのに向く花言葉です。
「歴史」
「生きている化石」とも呼ばれる「ウミユリ」が、地球の長い生物進化の歴史を感じさせる事から付いた花言葉です。
賢者は歴史に学ぶといいますが、視点が高いところにある人は、過去を遠くまで見渡し、未来も遠くまで予想出来るものです。
足元は疎かになりますが、それは視点の低い所で生きる人の得意分野でしょう。
生物が同じものばかりになると環境変化に弱くなるというのは、既に歴史が教えてくれています。
歴史好きへ贈るのに向く花言葉です。
但し、人間の時代にしか興味がない人には向きません。
まとめ
「ウミユリ」は神秘溢れる生きている化石です。
花言葉を知れば、より興味が深まるでしょう。
生物の歴史にも知識の幅を広げてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。