ウツボグサは、シソ科ウツボグサ属の多年草です。
沖縄を除く日本各地に分布し、低い山やふもとなど、日当たりの良い山地に群生する他、道端でも見かける事ができます。
海外ではアジア東部から北東部の温帯域に分布します。
6月から8月にかけて花を咲かせますが、枯れた花穂は夏枯草という漢方薬として利用できます。
「ウツボグサ」の花言葉
「優しく癒やす」「協調性」があります。
どちらも基本的に良い印象の言葉ですが、人によっては違和感が出るので注意が必要です。
「優しく癒やす」
薬として利用されてきた事から付いた花言葉です。
西洋では「セルフヒール」と呼んでいますが、これは「自然治癒」という意味で、強力な作用ではなく、人間に寄り添う癒やしのイメージがあります。
医療従事者の友人への贈り物に利用できる他、音楽家などの心を癒やしてくれる人にも向くでしょう。
色々世話を焼いてくれる癒やし系の恋人へのお返しにもなりそうです。
自分で育てて飾ったり、ハーブティーとして飲む事で、くつろいげるひとときを楽しむ事が出来るでしょう。
人間どこかで何かしら癒やされるタイミングは必要なため、この花言葉が全く合わないという人はいませんが、漢方薬の類を全く信用していない人の場合は拒否感があるでしょう。
「協調性」
シソ科特有の小さい花が花穂に並ぶ様子からイメージしやすい花言葉です。
他人と協力する事でパフォーマンスを発揮出来る同僚への贈り物や、団体競技チームのシンボルに向きます。
会社の敷地で育て、社員達の協調を促す用途にも使えます。
自分で育てる事で、他人との関係を見つめ直すきっかけにするのも良いでしょう。
この花言葉が合わないケースとしては、個人プレイを重視する人、個人競技のスポーツクラブなどがあります。
また、今現在自分が足を引っ張っている場にも向きません。
協調はギブアンドテイクのバランスが必要です。
「ウツボグサ」の豆知識
ウツボグサやウツボカズラの名前を聞くと、最初に魚のウツボを思い出す人も多いかも知れません。
ですが、ウツボグサは漢字で「空穂草」「靫草」の文字を当て、魚のウツボの文字は使いません。
ウツボグサのウツボは「矢を入れるバッグ」を指します。
これは、壺という言葉から変化したものです。
同じ矢を入れるものに箙(えびら)があり、平家物語の『扇の的』の話でも描写があります。
機能は靫とほぼ同じなのですが、箙にはエビが尾を開いたように矢が綺麗に収納される細工が差になっています。
さて、では魚のウツボはどこから名が付いたのかと言うと「靫に形が似ていたから」です。
どちらかがどちらかの元になったのではなく、同じ由来から付いた言ってみれば兄弟のようなものなのです。
まとめ
ウツボグサは、見た目の可愛らしさだけでなく、薬としても利用できる花です。
花言葉を知れば、薬効の程度の想像も出来るでしょう。
花への理解を更に深めてくれる、花言葉を是非心に留め置いて下さい。