「ピンクのクレマチス」は、キンポウゲ科センニンソウ属(クレマチス属)のピンク花品種です。
鑑賞用のクレマチスは「蔓性植物の女王」と呼ばれるほど人気があります。
園芸種は、日本や中国の原種がヨーロッパに渡り発展したものです。
花は一重咲きから八重咲き、釣り鐘型など多様ですが、花弁はなく、花弁に見えるものは萼片です。
今回は、「ピンクのクレマチス」について解説します。
「ピンクのクレマチス」の花言葉
「美しい精神」「旅人の喜び」「たくらみ」「優婉」などがあります。
良い言葉と不穏な言葉が混じるため、贈る時は意図を明らかにしましょう。
深読みする人には向きません。
「美しい精神」
クレマチスに共通する花言葉です。
「精神の美」ともいいます。
花の美しさと、その花が花弁ではない部分によって成り立つ事から付いています。
姿がどのように変わっても、精神が気高く美しければ、美しさはどこか保たれ、人は惹きつけられるものです。
逆に精神が醜くなれば、人は遠ざかります。
精神が美しく、尊敬できる人へ贈るのに向く花言葉です。
「旅人の喜び」
ヨーロッパでは、クレマチスを宿屋の玄関に植える風習がありました。
具体的な効能はありませんが、クレマチスを植えてくれるような気配りのある宿は、旅人にとっても安らげる喜ばしい場所になったでしょう。
旅自体が楽しみや喜びになっている昨今は、少々分かり難い感覚でしょう。
逆に、労働時間が増えた現代の日常生活の方が、かつての旅と同じように世知辛く厳しいものになっているから、とも言えます。
部屋に飾り、咲いている間に、休みの旅行計画を立ててみるのも良いでしょう。
「たくらみ」
昔、ヨーロッパの乞食がクレマチスの蔓で傷を作り、憐れみを誘った事から付いた花言葉です。
「策略」という言葉も同じ由来です。
クレマチスには一見したところトゲらしいトゲもないのですが、キンポウゲ科植物の特徴として毒があります。
これを利用し皮膚をかぶれさせたという事です。
たくらみは「企み」と書く通り、何かしら計画を立てて行う事で、本来は悪い事に限りません。
むしろ、昨今はそういった考えを持って行動しないと、一方的に良いように使われておしまいになりかねません。
ほどほどの企みは忘れずにいましょう。
あまり人へ贈るには向きません。
ごく仲の良い友達で、色々考えの深い人へ贈るなら向きます。
「優婉」
これが「ピンクのクレマチス」固有の花言葉です。
優婉とは、優しさと淑やかさ、上品さなどを合わせた言葉です。
ピンクの優しいイメージと「女王」の高貴なイメージの合わさったものです。
高貴な雰囲気と、柔らかな優しい印象が合わさった、親しみやすく尊敬出来る人へ贈るのに向きます。
まとめ
「ピンクのクレマチス」は親しみやすく美しい花です。
花言葉を知れば、一層好ましく感じられるでしょう。
花との距離を近づけてくれる、花言葉を是非参考にして下さい。